ねとらぼ
2026/01/11 20:00(公開)

庭で拾った“真っ黒な幼虫”を羽化するまで育てたら……「ポケモンの進化と同じ感動」「すげぇ」成虫の姿に反響

 自宅の庭で、主にカタツムリを食べるという、形も生態も不思議な幼虫を発見。成虫になるまで育ててみた結果が「初めて見ました!」「かっこいいですね!」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で、1万5000回以上再生されています。

カタツムリを食べる奇妙な幼虫を庭先で拾ったので育てて成虫にした結果
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庭で見つけた不思議な昆虫

 動画を投稿したのは、宮城県丸森町在住のシンガーソングライター・Taeさん。Taeさんは昆虫をはじめとした生き物が大好きで、YouTubeチャンネル「たえたそちゃんねる」には昆虫を捕獲・飼育する様子などを投稿しています。

 以前は雨の日に昆虫採取へ行き、木を軽く揺らしてみた様子を紹介しました。今回は庭先でカタツムリを食べる奇妙な幼虫を拾い、成虫になるまで育ててみるようで……?

 ある日。Taeさんがクワガタを入れるための飼育ケースの準備をしていたところ、お父さんが「庭になんかいるよ」と教えてくれたそうです。お父さんが教えてくれたもの、それは……なんとも不思議な形をした「マイマイカブリ」の幼虫でした。逃げたり見失ったりする前に、とりあえず手持ちのケースを使って捕獲することに。

庭でマイマイカブリの幼虫を発見
庭でマイマイカブリの幼虫を発見

 マイマイカブリは主にカタツムリを食べて暮らしている、日本固有の肉食性が強い昆虫です。Taeさんは今回マイマイカブリの幼虫を初めて見たこと、これまで飼育したことがないことから、この幼虫を飼育してみようと考えているのだとか。

ケースを使って捕獲
ケースを使って捕獲

 というのも、マイマイカブリはカタツムリの確保さえできれば、産卵から飼育まで意外と難しくない、という話を聞いたことがあるそうです。Taeさん自身はあまりマイマイカブリに関する知識がないけれど、この幼虫は恐らく終齢幼虫だと思われること、また終齢幼虫であれば次の段階がサナギ・成虫であることから、成虫になるまで飼育してみることにしたのでした。

エサのカタツムリを確保できるでしょうか
エサのカタツムリを確保できるでしょうか
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エサのカタツムリを探す

 マイマイカブリの幼虫を飼育することを決めたTaeさんは早速、エサ用のカタツムリを探すことに。しかしなかなか見つからず、ようやく見つけたカタツムリは殻の中まで乾燥していました。

 その後、雨が降ってきたため、カタツムリが集まってくるのではと話しつつ探し回りましたが……結局見つからず、庭でたまたま小さなカタツムリを発見。マイマイカブリに与えてみるとすぐ殻の中に顔を突っ込み、中身を食べはじめたのでした。

カタツムリの殻に頭を突っ込んでいました
カタツムリの殻に頭を突っ込んでいました

 なお、マイマイカブリを飼育する際は砂を敷くとそこに潜り、サナギになるらしいとのこと。今はとりあえずバーミキュライトを敷いているため、どこかで砂を取ってくるつもりでいるそうです。

 翌日。一晩経過したマイマイカブリの様子を見てみると、その体は驚くほどパンパンに膨らんでいました。一晩かけてカタツムリを食べ進め、どうやら頭が殻の奥の方まで到達しているようです。

翌日のマイマイカブリ、体がパンパンです
翌日のマイマイカブリ、体がパンパンです

 マイマイカブリがどのタイミングで食事を終えるか不明ですが、このサイズのカタツムリであれば、1匹でおなかいっぱいになってくれそうです。もしかすると、当分エサがいらないかもしれません。

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食欲旺盛なマイマイカブリ

 数日後。この日も雨が降っていてカタツムリを発見したため、採取してマイマイカブリに与えてみることに。するとマイマイカブリはすぐに食らいつき、指で少々体に触れても放さないほど、しっかりとカタツムリに食いついていたのでした。すさまじい食欲です……!

2匹目のカタツムリにも食らいつきました
2匹目のカタツムリにも食らいつきました

 最初に敷いていたバーミキュライトは、湿っている山砂に変更。この砂であれば恐らく中に潜り、サナギになることができるのではないかと思っているそうです。

 また、マイマイカブリの幼虫としてはまだ小さいかな? と思うけれど、このカタツムリを食べ終えれば、サナギになる準備を始めるのではないかと考えているとのこと。前回もカタツムリを食べきるまでに1日以上かかったため、このまま様子を見ていきます。

砂に潜って1週間、1カ月……

 ある日、マイマイカブリの幼虫が砂に潜り、そこから1週間以上経過しました。砂の上には食べ終えたカタツムリの殻が落ちていること、何回か砂に潜ったような形跡があること、ケースの裏から見ると蛹室だと思われる空間があることから、恐らくサナギになっているのではないかと思われます。どのくらいで成虫になるか不明ですが、ひたすらに見守っていきます。

砂の上にはカタツムリの殻と潜った形跡が
砂の上にはカタツムリの殻と潜った形跡が
底の方には蛹室だと思われる空間がありました
底の方には蛹室だと思われる空間がありました

 その後1カ月近く経っても、マイマイカブリは砂の上には出てきませんでした。しかしケースの裏から見てみると蛹室の辺りに動きが見られたため、掘り出してみることに。

慎重に掘り出してみると……
慎重に掘り出してみると……

 そして慎重に砂を掘っていくと……無事に羽化し、美しい紫色の光沢をまとった、マイマイカブリの成虫が姿を現したのでした。サイズは少し小さめですが、元気そうですね。

 Taeさんによると、動画を撮影した11月下旬にはエサのカタツムリがいなくなっているそうです。そのため野生のマイマイカブリは針葉樹の樹皮の下、朽ち木の中などでじっと春を待ち、越冬するとのこと。飼育する際も暖かいところではなく、寒いところに置いておく必要がありそうです。

紫色の光沢が美しい、マイマイカブリの姿がありました
紫色の光沢が美しい、マイマイカブリの姿がありました

 なお、マイマイカブリは羽が退化していて飛べないため、移動する際は陸地を歩いていくしかありません。川があるとその向こうに行けないことから、地域や場所によって形態や体色に個体差があり、Taeさんが暮らす地域では紫色が強い個体が多いのだそうです。

 今回初めてマイマイカブリを飼育した結果、カタツムリを入手することが大変であり、カタツムリを食べさせる量で大きさが決まる可能性もあるけれど、飼育に挑戦してみるのも楽しいかもしれないと感じたとのこと。またこの先冬から春先にかけて、マイマイカブリ採取をしてみるのもいいかと思う、と話すTaeさんなのでした。

「初めて見ました!」「かっこいいですね!」と反響

 動画には、「マイマイカブリの幼虫初めて見ました! 羽化までさせるなんてすごいですね〜」「幼虫が庭先に居るってすごいなぁ! それだけエサになるカタツムリも居るって事だから驚き」「パープルかっこいいですね! うちで見かける個体はブルーです!」といったコメントが寄せられていました。

 Taeさんは同チャンネルとX(旧Twitter/@tae_chuber)に、昆虫愛にあふれた動画や写真を多数投稿しています。

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