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気温マイナス5度の中、北海道の雪原にある川で外来魚をハントし、さばいておいしくいただく様子がYouTubeに投稿されました。動画には「問題に興味を持ちました」「勉強になりました」など多数のコメントが寄せられ、記事執筆時点で38万4000回以上再生されています。
北海道で問題になっている外来魚
動画を投稿したのは、山の幸や海の幸を日本各地で採集して食べることを趣味としている茸本朗(たけもとあきら)さんのYouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗ch」。以前には、長野県の湧き水で養殖されているチョウザメを捕獲し、一からキャビアを作ってみた様子が話題となりました。
今回は北海道の雪原に流れる川にて、ガサガサマスターの「きゃさ」さんとともにガサガサをしていきます。茸本さんが個人的に北海道で一番の問題だと考えている、サケ科の外来種「ブラウントラウト」を狙うそうです。
以前は昼にガサガサをしたそうですが、今は川幅が狭くなるような時期ではなく、昼間だと逃げられて捕りづらいことから夜にガサガサをするのだとか。夜はブラウントラウトも寝ているため、自分から網に入ってくる可能性もあるそうです。なお下手をすると人間の方が寝てしまいかねないマイナス5度という気温ではありますが、川の水温は2度あるため、むしろ暖かいそうですよ。
また、この時期にブラウントラウトを狙うもう1つの理由としては、イクラが入っている可能性があるから。おなかがいっぱいになるまでイクラを食べられるよう、他2人の協力者とともにブラウントラウトを捕獲します。
ブラウントラウトハント
そんな話をしているうちに、きゃささんがいつの間にか塩焼きサイズのブラウントラウトを捕獲していました。茸本さんも負けじと網を持ってガサガサをし始めると、すぐに体長30センチほどのブラウントラウトが網に入りました。
ガサガサを続けていると「フクドジョウ」も捕れましたが、こちらは在来種のためリリース対象にしています。その後もきゃささんが同じく在来種である「スナヤツメ」や、45センチほどある大きなブラウントラウトを捕獲していました。
ついに大物を発見
それからも続々と唐揚げや塩焼きサイズのブラウントラウトが捕れますが、大物はなかなか網に入りません。夜の川は水深が分からず危険なため、注意しながらガサガサを続けます。網すら凍ってしまう気温の中でガサガサを続けていると、ついにきゃささんがまるでサケのような、50センチはあるだろう巨大なブラウントラウトを捕獲したのでした。さすがガサガサマスター……!
ここで改めてライトで照らした川の中を見てみると、7センチほどの小さなブラウントラウトが泳いでいる姿が見えました。当然のように外来魚が泳ぐこの川には、在来魚がほとんどいなかったそうです。この光景と合わせて考えると、在来魚の多くがブラウントラウトに食べられている可能性がありそうですね。
その後かなり冷えてきたことから、捕獲した大量のブラウントラウトを持って撤収することに。ブラウントラウトは外来種ですが味はいいため、この後やりたいことがあるようで……?
ブラウントラウトをさばく
キッチンへと移動し、ハントしたばかりのブラウントラウトを調理していくことに。今回はイクラを持っているかどうかというところに注目しつつ、まず1匹目のブラウントラウトをさばきましたが……おなかにあったのはイクラではなく、白子でした。オスの個体だったのですね。
ブラウントラウトは非常に害の大きい外来種であることを考えると、できれば産卵されたくないものです。茸本さんたちはあの川からブラウントラウトを本気で駆除したいと思っているため、産卵に取り掛かる前の個体が狙いなのだとか。オスの個体でも繁殖行動に入る前に駆除できたことは、大きな意義があると言って良さそうです。
続いて2匹目と3匹目のブラウントラウトをさばきましたが、こちらもオスの個体でした。しかしこのサイズの魚が2時間ほどで20匹近くも捕れてしまうことを考えると、ブラウントラウトは北海道の生態系にかなりの影響を及ぼしているものと考えられます。
そこで元からある生態系を守らなければと思う人も、そうでない人もいることでしょう。茸本さんはもともとの生態系を守るべき1つの理由として、その地域にいる生き物と古くからある人間の食文化や活用する文化が常にリンクしていると考えるからだと言います。
とはいえ動物愛護の観点から「入ってきてしまった生き物を殺す必要はないのでは」と言われたら、議論の余地はあると思っているとのこと。実際にある生き物を駆除することは、よりたくさんの生き物を守ることに繋がるけれど、外来生物を全て駆除すべきだとは思っていないそうです。
ただしブラウントラウトに関しては、ブラウントラウトが入った川にはこれ以外の魚がおらず、99%がブラウントラウトという状況になってしまうと言われているのも事実。ブラウントラウトは格好いい魚であり、釣ったら楽しい魚でもありますが、この状況を手放しで喜ばない方がいいと考えます。
美しく輝くゴールデンイクラ
引き続きブラウントラウトをさばいていくと、おなかの中には美しく輝くイクラがパンパンに詰まっていました。このメスと先ほど白子を持っていたオスが出会い、卵が受精して次の世代に繋がる前に駆除できたこともまた、大きな成果といえそうです。
その後も次々とブラウントラウトからイクラを取り出していきますが、その中にキツネにかじられている可能性がある個体を発見。ブラウントラウトは淡水の魚で、北海道産で捕獲したものに関しては、身やイクラを生で食べることにそれほど危険はないのだとか。ただしキツネと接触している場合はエキノコックス症に感染してしまう可能性があるため、食べない方が良いそうです。
外来サケイクラ親子丼のお味は……?
さばいたブラウントラウトの身は昆布締めに、イクラは塩漬けにして食べることに。イクラは湯で洗って膜やぬめりを取り、濃縮出汁と塩、料理酒で漬けておきます。粒が小さめのイクラは筋子のまま塩水と料理酒を混ぜたものに丸一日漬け、翌日に塩水から取り出して重しを乗せ、じっくりと熟成させます。
昆布締めにした身と、しっかりと漬かったイクラをたっぷりと盛り付けたら……「外来サケイクラ親子丼」の完成です。身は味が薄めではあるものの、かめばかむほど旨味が出る感じとのこと。イクラは産卵寸前のため少し硬めでしたが、悪くはなかったそうです。
市販品のサーモンと今回食べたブラウントラウトを比較してみると、ブラウントラウトの身は70点、イクラが60点、筋子が65点くらいの感じだったとのこと。正規品が手に入りづらい状況であれば、十分に価値があると思ったそうです。
「大変勉強になりました」「コレはうまそうですね!」
動画には、「いやー、コレはうまそうですね! まあ…居てもらっちゃ困るんですけどね……」「贅沢すぎる!」「ブラウントラウトのイクラの季節が来たか」「寒さも忘れるくらい楽しそうですね」「道民としてブラウンの問題も我がごとに思えております」「身近な問題ですが知らないことばかりで楽しくいろいろな知識を得られました」「北海道の川の実態が全然知らなかったので大変勉強になりました」といったコメントが寄せられていました。
茸本さんは、この他にも全国各地のマニアックな食材を食べる様子をYouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗ch」で公開中です。また、X(@tetsuto_w)でも情報を発信しています。
「野食ハンター茸本朗ch」動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗ch」
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