市川市動植物園は2月20日、現在世界的に話題の子猿「パンチ」が「いじめを受けているのではないか」「かわいそう」とされた、他の猿から引きずられている動画が拡散されていることを受け、公式に見解を発表しました。
世界的に話題に
小猿のパンチは、2025年7月26日生まれ。直後に母親から育児放棄後、飼育員の手で人工哺育され、1月19日からサル山で群れ入りに挑戦しサル社会の距離感やルールを学んでいる最中です。その様子は来園者が撮影した写真や動画と「#がんばれパンチ」のハッシュタグとともにSNSで拡散されています。

特に話題となっているのはパンチが親代わりにオランウータンのぬいぐるみを抱えて過ごしている姿で、その愛くるしい姿は米「ワシントン・ポスト」も報じるなど世界的に話題になっています。
動物園の見解
動物園が見解を出しのは、2月19日に撮影されたとみられる動画。パンチが群れのサルに引きずられる様子が映っているもので、同園によると、パンチが他の子ザルに近づいてコミュニケーションを取ろうとした際、その子ザルの母ザルから怒られた可能性が高いと説明。
担当飼育員は、群れ入りの過程ではこうした出来事も起こり得るとし、これまでにもパンチが他のサルから叱られることはあったものの、本気で攻撃しようとする様子は確認されていないとしています。
動画では引きずられた後、パンチがぬいぐるみを抱えて逃げ込む場面も見られましたが、時間の経過とともにぬいぐるみから離れ、再び他のサルとコミュニケーションを取る様子も確認されたといいます。エサの時間帯にも特段の異変はなかったとのことです。
また、「パンチは怒られながらも、立ち直りの早いメンタルの強さも持ち合わせています。色んなサルとのコミュニケーションを取ろうとした結果の群れのサルからの躾が行われるのは、ただかわいそうと思うのではなく、パンチの頑張りを応援していただければと思います」と締めくくっています。
連休にともない注意喚起も
さらに同園は、「飼育員からのお願い」と題した注意喚起も発表。3連休中はサル山周辺の混雑が予想されるとして、観覧エリアの一部に立ち入り禁止ゾーンを設けること、観覧中は静かにすること、サル山周辺で走らないこと、脚立や三脚の使用を控えることなどを呼びかけました。前列で観覧する場合はかがむことや、長時間の観覧を控えることも求めています。
同園は「パンチはもちろん、他のニホンザルたちにもストレスを与えないことがスタッフの願い」とコメントしています。
市川市動植物園の全文
昨日(2/19)に撮影されたと思われる「パンチが引きずられる動画」について
市川市動植物園・飼育担当です。現在、広く拡散されているいくつかの動画を拝見しています。パンチが群れの他の子ザルに近づきコミュニケーションを取ろうとしていたところ、その子ザルからは避けられてしまいました。パンチがコミュニケーションを諦めて座ったところを大人のサルに怒られて引きずられているようでした。
今回パンチを引きずったのはパンチがコミュニケーションを取ろうとした子ザルの母親だと思われます。恐らく母ザルは子ザルが嫌なことをされたと思い、パンチに対して「子ザルに嫌なことをするな」と怒ったのではないかと思います。これまでにもパンチは何度も怒られたりすることでサルとして生きるためのコミュニケーション方法を学んできています。
動画では引きずられた後、ぬいぐるみへと逃げ込んでいますが、少し時間が経てばいつも通りぬいぐるみから離れて他のサルとのコミュニケーションも取っていました。動画は2/19午前中に撮影されたと思われますが、12時や15時のエサ撒きの際もパンチの様子はいつもと特に変わりはありませんでした。
ニホンザルの群れへの合流をさせるにあたって、こういった出来事もあることは覚悟してきました。これまでも何度も群れのサルに怒られることはありましたが、本気で攻撃しようとするサルはいません。
パンチは怒られながらも、立ち直りの早いメンタルの強さも持ち合わせています。色んなサルとのコミュニケーションを取ろうとした結果の群れのサルからの躾が行われるのは、ただかわいそうと思うのではなく、パンチの頑張りを応援していただければと思います。#がんばれパンチ
2026年2月20日
市川市動植物園
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