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苗代0円のお庭を紹介する動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で6万回以上再生され、「大変参考になります」「感動しました」「キレイ」「素敵」と反響を呼んでいます。
北海道の古民家で“ほったらかしガーデニング”
動画を投稿したのは北海道在住で、2021年に札幌から170キロ離れた道北にある築古の古民家を購入したやまねったさん。週末に古民家に通い、DIYと宿根草中心のガーデニングを楽しむ様子をYouTubeチャンネル「北海道ほったらかし古民家ガーデニング」に投稿しています。
やまねったさんの古民家には一面の美しい花畑が広がっていますが、これだけ花を植えたら苗代がいくらになるのだろうか、お金がかかりそうだな……と思った人も多いのではないでしょうか。しかし庭の花の多くは植えたものではなく、勝手に生えてきて咲いたものなのだといいます。
この古民家のある地方は冬になるとマイナス25度にもなる、耐寒性ゾーン5aに分類される厳寒地とのこと。今回はそんな北海道の厳しい寒さの中でも命をつなぎ、苗代0円で魔法の花畑を作ってくれる、12種の精鋭たちを紹介していきます。
北海道でも育ち、こぼれ種で増える植物
最初に紹介するのは、白い小花がかわいい1年草の「ジャーマンカモミール」。白い花の中心に盛り上がった黄色い芯があり、この芯の中が空洞になっているのが特徴です。大きさ1ミリ以下という非常に小さな種はポットに植えて育て、春になったら地植えにしました。そして種ができて枯れたら抜いて、裏庭でぶんぶん振り回して種を落としたら……1年後にはやりすぎたかと思うほど、一面にジャーマンカモミールの花畑が広がったのでした。
次に紹介するのは、純白のレースのような花が素敵な「オルレア(オルラヤ)」。オルレアもジャーマンカモミールと同じように大量の種が取れるほか、砂利や日陰などの過酷な環境でも発芽するため、草花が少ないところにまいてみてもよさそうです。
3種目は宿根草の1種「ワスレナグサ」。古民家では種をまいたワスレナグサと、自生かつ近縁種のエゾムラサキが咲きますが、どちらもこぼれ種でよく増えます。そんなワスレナグサは暑さに弱く1年草として扱われることもありますが、本来は多年草であり、古民家では高確率で夏を超えるそうです。
続いて紹介するのは、可憐だけれどあまり目立たない「ニゲラ(別名:クロタネソウ)」。ニゲラの花の時期は長くないけれど、代わりに秋までシードヘッドが長持ちします。3年前に植えてからこぼれ種で咲き続けているというニゲラの種子は嫌光性なので、草むらの中などの暗い場所で発芽しやすいようです。こぼれ種もただばらまくのではなく、きちんと土に植えてあげたいですね。
5種目の「ルピナス」は藤の花を逆さにしたような姿で、さまざまなカラーがあります。そんなルピナスもこぼれ種でどんどん広がりますが、こぼれ種は先祖返りで紫色になる可能性が高いとのこと。種は嫌光性なので、そのまま、または吸水させてからしっかり土に植えてあげてください。ルピナスも暑さに弱く1年草として扱われがちですが、古民家では夏を超える可能性が高いのだとか。
お次に紹介するのは、白蝶草という別名を持つ「ガウラ」。古民家での越冬率は50%ほどですが、こぼれ種で株が増えているそうです。そんなガウラの新芽は少し雑草っぽさがあるけれど、双葉の左右の大きさが違うこと、葉に黒い斑点が出ること、茎がほんのり赤いことで見分けられます。見分け方を覚えて、誤って抜かないように気を付けたいですね。
7種目の「ムスクマロウ(別名:ジャコウアオイ)」は3~4年と比較的寿命が短い宿根草ですが、こぼれ種で増えるため、庭から消えることがありません。1つ1つの株が大きくなるため、最近の古民家では種を付ける前に切り戻しています。
8種目は、5月の下旬に開花する日本の在来種「ミヤマオダマキ」です。種が好光性であることから砂利と日陰の環境が合うようで、古民家では毎年砂利の中で新しい株が芽吹いています。そんなミヤマオダマキは発芽して1年目は葉だけ育ち、2年目の春に気品のある紫色の花を咲かせるため、じっくりと待つことを楽しめる方と相性がよさそうです。
9種目は咲き進むにつれ、白からピンク色に変わる可憐な小花を咲かせる「エリゲロン」。花の可憐さとは裏腹に地下茎で横に広がり、こぼれ種をあちこちに飛ばし、コンクリートやブロックの隙間からも発芽するという、非常にたくましい植物です。古民家でも大量の種がこぼれているようで、晩春・初夏から秋の遅くまでずっと花が咲いています。
10種目は葉がノコギリのようにギザギザしているため、セイヨウノコギリソウという別名も持つ「アキレア」。非常に繁殖力が強く、初夏から花が咲き、地下茎とこぼれ種でどんどん増えていきます。適度に抜かないと、あっという間にアキレアの花畑になってしまいそうですね……!
お次は繊細なピンク色の花を咲かせ、別名カッコウセンノウとも呼ばれる「リクニス・フロスククリ」。繊細な花に似合わずこぼれ種での強い繁殖力を持っているため、古民家では花の終盤、種を付ける前に切り戻しています。
最後に紹介するのは、5月中旬から6月にかけて鮮やかな黄色い花を咲かせる、マツバトウダイという別名もある「ユーフォルビア・キパリッシアス」。茎を切ると毒性のある白い乳液が出てくるため、お手入れをする際は手袋を着用してください。こちらもこぼれ種と地下茎による強い繁殖力を秘めているため、少々注意が必要な植物かもしれません。
さらにおまけとして、花と紅葉のかわいらしさにひかれて2~3株ほど札幌の雑草地から移植した「ヒメフウロ」を紹介。こぼれ種の生命力が非常に強いようで、現在はグランドカバーの小道全体に広がって、あちこちから顔を出していました。
全部で13種の精鋭たちを紹介した後は、「好光性の種子には土をかぶせずに光を当てること」「砂利の隙間や小道の隙間がこぼれ種の適地であること」「春の草取りはこぼれ種の新芽を識別してから慎重に行うこと」という、こぼれ種を成功させるコツ3点も教えてくれたやまねったさんなのでした。
「大変参考になります」「素敵なお庭」と反響
動画には、「同じ北海道なので、大変参考になります」「園芸初心者ですが、今までは田舎だから、、、雪国だから、、、といじける事もありましたが、このチャンネルの動画を見て、やらない言い訳を自分で作っていただけだと気付き、前向きにガーデニングに取り組めるようになりました。これからも動画楽しみにしています」「カモミール 育てるのが難しい 素敵なお庭いいね」といった、たくさんのコメントが寄せられていました。
やまねったさんは同チャンネルにて、寒冷地で取り組む“ほったらかしガーデニング”に関する情報を発信しています。
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