ある種類のウニを駆除した漁礁と、放置した漁礁。6年後の光景を比較した動画がYouTubeに投稿され、驚きの声が上がっています。動画は記事執筆時点で28万3000回以上再生され、4100件を超える高評価を獲得。

【驚愕】ウニを駆除した漁礁と放置した漁礁、6年後に驚きの結果が!
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長いトゲに毒を持つウニ「ガンガゼ」

 投稿したのは、水中の生き物を観察したり、海の保全活動に取り組んだりしているYouTubeチャンネル「スイチャンネル sui-channel」です。プロのダイビングガイドである投稿主さんが、主に漁協と協力関係を結んだエリアで撮影した映像を発信しており、以前にはタコの子育てを見守る動画が話題になりました。

 投稿主さんが活動する地域では、ウニの仲間で長いトゲに毒を持つ「ガンガゼ」が環境に大きな影響を与えているとして駆除活動が行われており、投稿主さんも8年近く続けています。

 ガンガゼを駆除することの効果がどれほどあるのかについては、同チャンネルでも追い続けているテーマですが、今回はガンガゼを「駆除した漁礁」と「放置した漁礁」の6年後の変化を比べることで、あらためてガンガゼの影響の強さを確認しています。

ウニの仲間「ガンガゼ」を駆除する様子

 比較に使うのは、何もなかった海の砂地に、海底に落ちている石を集めて人工的に作った2つの漁礁です。本来は年数を経てどう変わるかを見るためのものでしたが、しばらくするとこの漁礁にもガンガゼが現れるようになったため、片方の漁礁はすべて駆除、もう片方はまったく駆除を行わないことで、検証に利用することにしました。

 ちなみにこの2つの漁礁同士は、それぞれの場所からもう一方が目に見えるぐらいの距離感にあり、環境の違いはほぼありません。

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ガンガゼを駆除し続けて……6年後の光景に驚愕

 まずはガンガゼをすべて除去している漁礁から。こちらは遠目からでもわかるくらい表面が海藻だらけで、たくさん生えた小型の海藻で岩肌が真っ赤に。投稿主さんが前回見たときよりも「ますます伸びてる!」とのこと。ちなみにこの赤色の海藻は主にテングサと呼ばれる、ところてんの原料となる海藻の仲間です。

ガンガゼを駆除し続けた漁礁の現在

 投稿主さんが数年かけて移植に挑戦していた、赤い海藻のトサカノリも立派に成長していました。これはうれしい結果ですね!

トサカノリもこんなに大きく

 岩肌が見えているところがほとんどないほど海藻が育っていて、天然の岩場と比べても圧倒的に海藻が多いそうです。ソラスズメダイやアカオビハナダイの幼魚といった色鮮やかな魚たちもちらほら見られ、他にも漁礁で大量に増えつつあるカサゴの姿、岩の影で休む魚の姿など。その光景から、さまざまな生き物たちにとって大切な場所になっているのを感じます。

海藻だけでなく、魚たちの姿もたくさん見かけました
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ガンガゼを駆除しなかった漁礁は?

 一方で、ガンガゼをまったく駆除しなかった漁礁はどうなっているのかというと……? 近い場所にあって同じ日に撮影したとは思えないほど見た目が違っていて驚きます。岩肌が丸見えで、さらに生き物たちの姿も少ない印象です。

ガンガゼを放置した漁礁の様子

 投稿主さんはもうかれこれ何年もこの状態を確認しているそうで、この時期に小型海藻でいっぱいになったことは1度もないのだとか。ガラガラなあまり、すき間にいるガンガゼが目立つほどで、この差から、ガンガゼが多い場所だと海藻はかなり生えにくくなることが推定できます。まさかこんなにも漁礁の光景が違うとは……。

こちらの漁礁ではガンガゼ以外の生き物が少なめな印象です
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大型海藻が生えないのはガンガゼ以外の影響か……?

 さらに今回の比較でみられた、もう1つの興味深い点についても語っており、それが「ワカメやホンダワラといった大きな海藻は両方とも生えてないんです」という事実。言われてみると、最初の漁礁も海藻は多くても、小型海藻ばかりでした。これは一体……?

 なお、この漁礁を設置した2020年ごろまではワカメもちゃんと生えているのを確認しており、他の大型海藻も育っていたそうです。それが今、どちらの漁礁にもないとなると、ガンガゼ以外の何かしらが影響が与えている可能性がありそうだとまとめています。

2020年3月ごろにはワカメも生えていました

 また海藻で覆われた方の漁礁では、国内で広く食べられているムラサキウニは一切駆除していないそうです。それでも小型海藻はたくさん生えた結果から、同じウニの仲間でも、ムラサキウニよりもガンガゼの方が影響が強いと言えそうだとしています。

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「6年続けてるのは凄いなぁ」「不思議がいっぱい」と反響

 動画には、「不思議がいっぱいです」「やはり、海藻が繁茂していると華やかさが違いますね。心和む光景でした」「あんだけ定着に苦労していたトサカノリがこんなに大きく育ったのが見れるの嬉しい」と感動する声が多く上がり、投稿主さんの活動に「6年続けてるのは凄いなぁ」「長年の努力に頭が下がります」「見ていて本当に勉強になります」などのコメントも寄せられています。

 YouTubeチャンネル「スイチャンネル sui-channel」では他にも、ある港に放流された4000匹のクエの行方を調査した記録など、興味深い動画が多数公開されています。情報はXアカウント(Twitter/@suichan7)でも発信中。また、磯焼けを防ぐために長崎の海で実施した環境保全活動の記録をまとめた書籍『プロダイバーのウニ駆除クエスト 環境保全に取り組んでわかった海の面白い話』がKADOKAWAから販売中です。

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動画提供:YouTubeチャンネル「スイチャンネル sui-channel

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