ねとらぼ

3:実力を認めてくれる先輩「マチルダ」の魅力

 本作は主人公2人以外のサブキャラもとても魅力的だ。例えば千鶴にとってのバレエの先輩である金髪ツインテールの少女「マチルダ(声:永瀬アンナ)」は、「一見すると高慢で意地悪だけど、実際は主人公の実力を認めているからこそ苦言を呈している」という、「由緒正しきツンデレ」かつ「厳しいけど頼れる先輩」だ。彼女はなんと当初は公式サイトや劇場パンフレットのキャラ紹介にも載っていなかったのだが、大反響を受け相関図に追加されたのである。

 その表向きにはツンツンしているマチルダが、内心で何を考えているのかを想像してみるのも面白い。例えば、彼女はなぜ、千鶴が参加する薙刀のお披露目会で、すぐに帰ってしまったのだろうか? そのときの彼女の表情は苦々しいものだった。

 筆者個人としては、マチルダは自身のバレエに誇りと自信を持っているからこそ、千鶴たちの薙刀に対して「嫉妬」と「羨望」が渦巻いていたのではないか、と解釈した。その後の「薙刀なんてやっているからバレエが下手になる」は当を得たアドバイスでありつつも、その嫉妬と羨望もはっきりと表れてしまったのではないだろうか。それもまたいとおしい。

(C)「パリに咲くエトワール」製作委員会

 また取り巻きである少女のクロエ(声:黒沢ともよ)とロザリー(声:矢野妃菜喜)は、マチルダに合わせて意地悪なことを言っているだけの存在かとおもいきや、彼女たちもまた「生きている」と感じさせる描写がある。特に、ロザリーが遭遇する「どうしようもないこと」から、彼女のつらい内面と、当時の戦争の「影響」を想像してみるのもいいだろう。

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4:パリの棒術マンこと「カウフマン」が見抜いたことは

 マチルダと並んで、千鶴の薙刀とバレエの動きを「見抜く」人気キャラがいる。こちらもXでの大反響を受けて相関図に追加された、パリの“棒術マン”こと「カウフマン(声:佐藤せつじ)」だ。

 彼は初登場時からパリの棒術「ラ・キャン」を使いこなし、薙刀使いの千鶴と接戦を繰り広げる。しかも、2度目の登場時には、必然性がないにもかかわらず千鶴にまたも勝負を挑み、それまで千鶴が「薙刀のすり足」で攻撃を回避していたのに対し、「バレエのジャンプ」になっていたことに気き「ハッ」となる。そして、「さすがだな。でもよ、前より弱くなってねぇか?」と見抜くのだ。

(C)「パリに咲くエトワール」製作委員会

 そのカウフマンの「一見すると底の浅いチンピラだが、確かな武の技を持つ女性に対して勝負を挑もうとする」様から、漫画『HUNTER×HUNTER』における「ビノールト」というキャラを連想する声が続出し、ファンアートも増えていったことに納得だ。しかも、終盤にはカウフマンの思わずほれてしまいそうな活躍の場も用意されている。ぜひ、カウフマンを「背景の多くが説明ないが味わい深い」キャラとして注目してほしい。

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