「ニンテンドーDS」の正しい遊び方:ダメ大人のための(3/5 ページ)
NDSが3台もあれば、最初に試すのは「PICTOCHAT」と相場は決まっている。PICTOCHATは、NDSにプリインストールされている手書きチャットソフト。最大16ユーザーが参加可能で、無線LANの届く範囲にいる相手なら、いとも簡単にチャットできてしまう。
NDSの場合、無線LANはIEEE 802.11ベースだが、任天堂独自のプロトコルを使用している。今のところパソコンとは通信できないが、伝送距離や透過性は同じ2.4GHz帯を使うIEEE 802.11b/gに近いとみて良さそうだ。実際、厚いコンクリートの壁は透過できなかったが、ガラス窓や木製の壁で隔てられた場所なら問題なくチャットできた。
手書き対応のPICTOCHATは、スタイラスを使って直接文字やイラストを書き込める。画を描くのが苦手なら、ソフトウェアキーボードで入力してもいいし、顔文字の代わりになる顔アイコンや“十字キー”“Aボタン”などの図柄も用意されている。ゲーム操作の説明などにも利用できそうだ。
ところで、PICTOCHATは“通信可能な範囲にいるNDSを自動的に認識”する機能がある。そんな機能があると試してみたくなるのが、海外のBluetooth端末や「ラブゲッティ」なんかで一時期話題になった“ITナンパ”。同じ通信機器を使っている女性に話しかけ、仲良くなってしまおうというアレだ。
早速、大学生やOLが多く出没する近所の喫茶店に走った。
しかし、待てど暮らせどチャットルームには誰も入ってこない。それどころか、店内でNDSを開く人すら見かけない。あれだけ売れているというのに、いったいドコへ消えたのか。
しかし、冷静に考えてみると、たとえNDSを開いている人がいたとしても、ゲーム中では意味がない。「PICTOCHAT」を立ち上げ、チャットルームに居る、あるいはこちらが用意したルームに入ってきてくれる人でなければお話はできないのだ。チャット中に乱入する手が一番有望だが、やっぱり……一人もいなかった。そんなわけで、約30分後に断念。ちょっと空しい。
一方、そのころ記者Nは、社内で「ポケモンダッシュ」のピカチュウを披露して、女性社員に取り囲まれていたという。
ち。その手があったか。
タッチしまくりの週末
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