ニンテンドーDSや今後ってどうなんですか?:シリーズ人:任天堂豊田氏に聞く(1/2 ページ)
今期の業績のことや、ニンテンドーDSのこと、そして次世代機「レボリューション」のことなど、任天堂広報室室長・豊田氏に聞いてみた
先日の26日、任天堂は平成16年度第3四半期連結業績(平成16年4月1日〜平成16年12月31日 連結ベース)を発表し、ニンテンドーDSの販売台数が280万台を突破したことなどを発表した。
その中で注目すべきは、ニンテンドーDSの発売台数予想を500万台から600万台に引き上げたことと、DS対応ソフトの販売本数が当期1500万本のところを1000万本に下方修正した点。
では実際はどうなのだろうか? 昨年発売されたニンテンドーDSや、今後の任天堂の動きについて、第3四半期連結業績を発表したばかりの任天堂広報室室長、豊田 憲氏にインタビューをしてみた。DSってどうでした?
第3四半期連結業績発表を終えて
豊田 ご説明する前に、任天堂の発表する数字は、あくまでも外部に販売した数字であって、船の中や販売子会社の倉庫にあるものは含まれていないということをご理解下さい。
―― ハードは500万台から600万台。ソフトは1500万本から1000万本に引き下げられていますが?
豊田 昨年のE3が終わった5月の決算発表の時、今年の3月末までのいわゆる1年の業績計画を発表したのですが、その5月の時にDSは350万台、ソフトは1500万本を今年の3月までに販売すると予測を立てました。
その数字は従来のハードウェアとソフトウェアの環境を見ながらの予測で、ゲームボーイアドバンスが新規ハードとして発売した際の、ハード1に対してソフトは2.6倍の状況も参考にしました。
従来のそういう動きと、DSのE3での評判の高さ、手軽さへの支持の期待により、広く受け入れられるであろうという見込みから、ハードは350万台、ソフトが1500万本という数字を目標に起きました。
―― その見込みが修正された要因はなんですか?
豊田 計画ではDSに内蔵されている「ピクトチャット」であったり、米国版DSでは同梱だった「Metroid Prime Hunters: First Hunt」(以下、メトロイド)は当初、ソフトとして販売する予定としてカウントしていたんです。
豊田 従来のハードは単体での発売が前提であって、ソフトを付けての販売はしていなかったんです。それを9月になって、前述したピクトチャットを内蔵したり、メトロイドを同梱するということにしたんです。
結果として、DSは「ハードだけでも遊べる」ということになりました。このことによって、ソフト販売本数が下がる懸念はありましたが、一方でDSには、従来ハードとは異なるポテンシャルがあるとのことから、期待感も持っていました。
―― それでも昨年11月には修正も可能だったと思いますが?
豊田 昨年11月にした中間(第2四半期)決算発表の際に、ソフトの予定販売本数に関しても検討しましたが、当社製品はクリスマスが最大需要期であるため、また、予想を上回るハードの受注があったので、期待を込めて様子を見ることにしました。
今となっては、見込みを厳しく見るべきだったとは思います。1500万本から1000万本と数字のギャップが大きかったために心配をおかけしましたが、だからといって苦戦しているわけではありません。
豊田 DSはゲームボーイアドバンスのソフトも使えるということで、アドバンスのソフト販売数は、前年より伸びていますから、従来型のゲームを好まれる方も、ハードはDSでという方もたくさんいらっしゃったと思います。
またハードに関しては期初予想の350万台から600万台まで引き上げられ、絶好調にセルスルーされていますし、ソフトはその伸びに附随してあとからついてきますので何等心配はしていません。
さらに、今期に予定していた「Nintendogs(仮称)」が4月発売にズレ込んだことも、計画を下げる要因にもなりましたが、その分来期は、期待できると思っています。
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