携帯を見ながら「異議あり!」と叫べ 〜逆転裁判モバイルコンテンツ・プチレビュー

珍しい“弁護士ゲーム”というジャンルに挑み、成功した「逆転裁判」。その逆転裁判が、携帯で遊べる。さあ、あなたも画面に向かって叫ぼう「異議あり!」

» 2005年02月16日 17時22分 公開
[小松しおる(StoryWorks),ITmedia]

 世の中にゲームはいろいろあるが、「弁護士ゲーム」というのは意外になかった。テレビで、あれだけ法廷ものが盛んに放映されているというのにだ。

 カプコンの「逆転裁判」は、そんな弁護士ゲームに挑戦し、シリーズ3作目までリリースされるというヒットを飛ばした作品。既に、携帯版にも移植されている。ゲームは3キャリアに対応しているが、今回はauのJava版とBREW版を試してみた。

Photo (C)CAPCOM 2004
コンテンツ名 逆転裁判
料金月額 315円(iモード、ボーダフォン)300円(EZweb)
対応機種 3キャリア対応(auはJava版とBREW版あり)
アクセス iモード:「メニューリスト」-「ゲーム」-「アドベンチャー」、EZweb:「EZトップメニュー」-「ホビー&カルチャー」-「ゲーム」-「総合」-「クラブ☆カプコン」、ボーダフォンライブ!:「メニューリスト」-「ケータイゲーム」-「ゲームパック」-「カプセル@カプコン」

 逆転裁判では、プレーヤーは弁護士の成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)となり、無実の罪を着せられた依頼人を“逆転”無罪に持ち込んでいく。自分の足で証拠品を捜しに出かける「探偵パート」と、実際に法廷に立って依頼人の無実を立証する「法廷パート」の2つが遊べる。

 ゲームを進めていくと、検察側証人の「ウソ」や「勘違い」に必ず行き当たる。気になる部分があれば尋問し、証言に矛盾を見つけたらすかさず「異議あり!」と証拠品をつきつけよう。ただし、間違えた「異議」にはペナルティが課せられ、間違えすぎると有罪判決(ゲームオーバー)を食らってしまうので注意。

 全然関係ないが、ゲームに出てくる有能な巨乳先輩弁護士「綾里千尋」(あやさとちひろ)さん。筆者はあの胸こそ「異議ありっ!」と言いたい。

Photo  

携帯ならではのポイントとは?

 逆転裁判はアドベンチャーゲームなので、アクションゲームほど複雑なボタン操作は必要ない。このあたりは携帯向き。必要な場面まで操作ボタンが表示されない点も、誤操作を招かず好感が持てる。

 「逆転裁判2」以降で採用されていた、証拠品ファイルを「証拠品/人物」の2通りに分類するシステムが携帯版に移植されている。これはありがたいところ。第1話ではそれほど混同しないが、2話目以降から人物数も証拠品の数も格段に増えるのだ。

 ただし、証言中は証拠品ファイルを開けないのがちょっと痛い。「あれ? この証言っておかしいよなぁ」と思った時に、すぐに照らし合わせることができないのは少々面倒くさい。

 あまり期待してはいなかったのだが、やってみてものすごく感激したのがゲーム画面の美しさだ。実のところゲームボーイアドバンス(GBA)版では、解像度が荒くて証拠品の中からヒントを探し出すのが難しかった。

 携帯版では、この点が改善されたため「グラフィックを良く見直し、その上で考え答えを出す」という作業がやりやすくなっている。正直な話、GBA版をクリアできずに途中で放り出している人は、携帯版をやってみてはいかが……とお薦めしたくなるほどだ。当時は気付かなかったことが、見えてくるかもしれないから。

Photo  

携帯版シナリオがほしかったかな?

 携帯版では、GBA版シナリオをそのまま移植している。このため、既存ユーザーは懐かしく感じるだろう。ただし、2001年発売とそれほど古いゲームでもないので、出来ればケータイ版の新しいシナリオが欲しかったという感じは否めない。

 どのシナリオまで配信するか、キャリアによって差があるのも気になるところ。iモード版では既に「逆転裁判2」「クイズ逆転裁判」「昇進テスト」まで配信されているが、auのBREW版では現在第1話で配信が止まっている。やや遅れぎみで、BREWユーザーはじれったい思いをしているのではないだろうか。

 とはいえ、何度遊んでも面白いものは面白い。特に法廷でのパートは、個人的に爽快感があってたまらない。一度日常生活でも、あんな風にいってみたいものだ。「異議あり!」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/25/news108.jpg 「ふざけてる」「作品を知らないのになぜ?」と怒りの声 マクドナルドと「HUNTER×HUNTER」コラボの“PR施策”が物議【台湾】
  2. /nl/articles/2410/26/news025.jpg 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた
  3. /nl/articles/2410/22/news162.jpg たった築8年で“ぶっ壊れた”マイホームのリアル おそろしい戸建て事情に「声出た」「我が家もそうでした」
  4. /nl/articles/2410/24/news052.jpg 大家に「好きにしていいよ」と言われて薄暗い部屋をDIY改装したら…… あまりの変貌に仰天「すっげえええ」 投稿者に話を聞いた
  5. /nl/articles/2410/25/news019.jpg 【今日の計算】「3+3÷3−3」を計算せよ
  6. /nl/articles/2410/13/news082.jpg 荒れ放題の“悪夢の庭”をたった1人で11時間掃除したら…… あっぱれすぎる働きぶりに「あなたはヒーロー」と称賛
  7. /nl/articles/2410/25/news207.jpg 一度も髪を切ったことがない女性が、髪をほどくと…… 美容師も驚がくのスーパーロングヘアに470万いいね「リアルラプンツェル!」【海外】
  8. /nl/articles/2410/26/news028.jpg 生後0日→1歳10カ月の赤ちゃん成長ビフォーアフターが衝撃の700万再生 それから2年たった現在は…… さらに驚く姿に反響
  9. /nl/articles/2410/26/news023.jpg 2歳娘が一時保育に行ってる隙に“空き巣”が…… まさかの正体に「留守を狙ったんですね」「かくほしちゃうぞ」
  10. /nl/articles/2410/23/news154.jpg 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫が、1年後…… まさかまさかの“現在”に「うわあ!よかったねえ!」「お幸せに」と100万表示
先週の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  3. 「Snow Man」の映像が中国で物議→公開停止 所属会社「歴史的事象に対する配慮に欠けた」と中国語と日本語で謝罪
  4. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  5. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  6. 「かわいいってこういうこと」 生後1カ月の子猫が暖をとる場所は……幸せしかない姿に「この角度から見るのが最幸」
  7. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  8. 「ボットン便所を簡易水洗にしたい」→「どれどれ……」 建設会社スタッフが驚がくした“歴史的遺物”に大反響 「相当貴重なもの」
  9. 「その手があったか!」 ほぼ卵焼きだけの弁当?→“まさかのサプライズ”が800万再生 「天才すぎて泣いた」
  10. 飛行機で傷口が感染し「身体の一部を切除」 133万フォロワーの元アイドル「痛みで涙が止まらない」悲痛の現状報告
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声