携帯版モンスターファーム、涙の?「開発苦労話」(1/2 ページ)

携帯アプリながら、3Dグラフィックスを採用した力作「モンスターファームPOP」。撮った風景がモンスターになるユニークな仕組みの裏には、涙ぐましい苦労も……?

» 2005年02月18日 12時18分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 家庭用ゲーム機から携帯に移植されたゲームは、いろいろある。しかし、「モンスターファームPOP」の取り組みは一風変わっていた。

 特徴の1つは、携帯だからといって妥協せず3Dグラフィックスを採用したこと。また、携帯カメラとゲームを連動させて「街中のものを撮るとモンスターが誕生する」と設定した点も興味深い。

Photo (C)TECMO,LTD. TECMO Lab

 同ゲームを配信したテクモは、市場の反応に手応えを感じている様子。しかし開発の裏には、苦労もあったという。テクモのブロードバンド&モバイル事業部プランナー、伊藤雅隆氏に話を聞いた。

グラフィックデザインとの格闘

 モンスターファームは、テクモがPlayStationなどの家庭用向けゲームとして提供していたゲーム。モンスターを誕生させ、育て、大会に出場させるといった内容だ。2004年秋にFOMA 900i向けに移植し、単純な移植ではなく「オリジナルアプリ」であるモンスターファームPOPを、月額525円で配信する形式をとった。

 画面は、3Dグラフィックスを採用。携帯の画面内をモンスターがふわふわ、ウロウロと歩き回るさまは、携帯の表現力向上を実感させるものだ。

 ただし、これを実現させるのは大変だったと伊藤氏。「もともとPlayStation 2のモンスターを移植したりしているわけで、CGクリエイターが『無理』というのを『作れコラ!』と」(笑)

Photo テクモの伊藤氏。CGクリエイターと「殴り合いをしながら開発した」という

 苦労の原因は、携帯のデータ容量が限られていることもあるが、「グラフィックスエンジンの問題が大きい」と伊藤氏。

 例えば、「丸いものを頂点で引っ張る」というスキンアニメーションで動いているモンスターがいる。この種の関節アニメーションは、グラフィックエンジンさえしっかりしていれば開発はさほど難しくない。

 だが、いかんせん携帯のグラフィックエンジンでは「骨が動くと周りが連動して動く」程度の関節アニメーションしか用意されていなかったと伊藤氏。このため、動きをどう表現するか苦労したという。

 「(携帯版とPlayStation版で)見た目は、モンスターが同じ動きをしているかもしれない。しかし、裏で動いている“動作原理”は異なるわけだ」

Photo モンスターファームには、現在500を超える数のモンスターが登場する

カメラ撮影で「変な人」扱い?

 モンスターファームは、もともと音楽などのCDをゲーム機にセットすることでモンスターが生まれるというゲームシステムだった。どんなCDをセットすれば、どんなモンスターが生まれるか、それを探求するのが楽しみの1つだった。

 携帯版のモンスターファームPOPでは、新たに携帯カメラを利用したシステムを導入。どこでも好きな場所を携帯カメラで撮ると、その風景に応じたモンスターが誕生するという仕掛けになっている。

 開発過程では、実際にあちこち撮影して「画像認識エンジンがどう反応するか」を確認する必要があった。

 「そこで、新人社員をつかまえてこう言うわけです。『お前街を歩いて“マクドナルド”の看板をかたっぱしから撮ってこい!』」

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/13/news014.jpg 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  2. /nl/articles/2404/14/news006.jpg 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  3. /nl/articles/2404/13/news010.jpg 「このシステムすごくいい」 東横INNの「フードロス対策」に称賛の声 「全てのホテルに拡大してほしい」
  4. /nl/articles/2402/12/news004.jpg 「もしかして、父ちゃん……?」 窓の外から元保護子猫の姿を見つめる猫の“まなざし”に「泣けてくる」「愛だ」と157万再生!
  5. /nl/articles/2404/13/news024.jpg 2歳息子がイモムシから育て、羽化したアゲハ蝶との別れの日…… 胸を打つ奇跡の光景に「こんな事あるんですね!」「感動をありがとう」
  6. /nl/articles/2404/13/news012.jpg 「このヒートテック、いつ買ったっけ?」→一発でわかる“タグの見方”が600万再生 手放しどきをユニクロに聞いてみた
  7. /nl/articles/2404/14/news031.jpg えっ、これどうなってるの!? どこからボルトを通したのか分からない不思議なDIY工作が興味深い
  8. /nl/articles/2404/14/news007.jpg 家の床に落書きをしてしまった1歳の男の子、「ごめんね」を促されると…… 幼いながらの“誠意”に「速攻で許しちゃいます」「可愛すぎる」
  9. /nl/articles/2404/13/news017.jpg 1歳妹、大好きな18歳兄の登校を泣きながら引きとめて…… やさしい兄の対応と爆笑のオチが430万再生「こりゃ離れられない」「早く帰ってこなきゃ」
  10. /nl/articles/2308/07/news025.jpg 猫嫌いの夫が道で倒れていた子猫を発見、1年後…… 幸せを運んできた猫の成長ビフォーアフターに感動の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  2. 500円玉が1つ入る「桜のケース」が200万件表示越え! 折り紙1枚で作れる簡単さに「オトナも絶対うれしい」「美しい〜!」
  3. 赤ちゃんがママと思ってくっつき爆睡するのはまさかの…… “身代わりの術”にはまる姿に「可愛いが渋滞」「何回見てもいやされる!」
  4. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  5. 日本地図で「東京まで1本で行ける都道府県」に着色 → まさかの2県だけ白いまま!? 「知らなかった」の声
  6. 中森明菜、“3か月ぶりのセルフカバー動画”登場でネット沸騰 笑顔でキメポーズの歌姫復活に「相変わらずオシャレで素敵」「素敵な年齢の重ね方」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. もう別人じゃん! 「コロチキ」西野、約8カ月のビフォーアフターが「これはすごい」と驚きの声集まる
  9. 娘がクッションを抱きしめていると思ったら…… 秋田犬を心ゆくまで堪能する姿が440万再生「5分だけ代わっていただけますか?」「尊いなぁ…」
  10. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」