次世代ゲーム機向けタイトル紹介イベントでXbox 360向け「SONIC THE HEDGEHOG」を公開:東京ゲームショウ 2005――セガブース
セガブースの特設ステージでは、連日多数のイベントが開催される予定となっている。その中で、セガの中裕司氏によって進められる次世代ゲーム機向けタイトルの紹介イベント「SEGA THE FUTURE!」において、Xbox 360向けのソニック・ザ・ヘッジホッグが公開された。
セガは、プレイステーション 3やXbox 360など、次世代ゲーム機への参入をいち早く発表しており、すでに多数の対応タイトルを開発している。そういった次世代ゲーム機向けとして開発されているタイトルを紹介するイベント「SEGA THE FUTURE!」が、セガブースの特設ステージで開催され、いくつかのタイトル画像が紹介された。
このイベントは、セガの中祐司氏によって進められた。中氏は、「みなさんを“さすがセガ”と、唸らせる次世代タイトルをお持ちしました」と語り、Xbox 360向けタイトルを中心に、次世代ゲーム機向けタイトルを紹介していった。次世代ゲーム機向けのタイトルを開発するにあたって、映像のクオリティが高いのは当然として、空気の流れや重力までも感じ取れるように質感にこだわり、プレイする人のイマジネーションをかき立てるゲーム開発を心がけているそうだ。
まず始めに紹介されたのが、Xbox 360向けとして開発されている「FULL AUTO」だ。見た目はレースゲームのようだが、画面内のあらゆるものを破壊できたり、時間を巻き戻してプレイできるといった特徴があるゲームである。Xbox 360のポテンシャルを活かして、リアルな戦場の雰囲気を再現したグラフィックのクオリティも注目だが、このゲームの最大の特徴はXbox Live経由でのネットワーク対戦にあるそうだ。1対1やチームを組んでの対戦が可能で、車のカスタマイズなども加えて新鮮な対戦プレイが期待できそうだ。
次に紹介されたのは、プレイステーション 3向けに開発されている「Fifth Phantom Saga」だ。中氏いわく「いままでのセガではあり得なかったジャンル」という、FPSタイプのアクションシューティングである。しかも、単純なFPSというものではなく、先端のCG技術を駆使して、これまでにないクオリティの映像品質も実現されている。
今回のデモでは、実機ベースの開発機を利用したリアルタイムデモだったが、光や反射、物体の凹凸など、多数のポリゴンや様々なシェーダー命令を駆使し、プリレンダリングムービーかと思うほどの高いクオリティが確認できた。また、空を流れる雲も演算によって描画されており、同じ形の雲が並ぶこともないそうだ。さらに、次世代機の高い演算能力を活かして、敵も全て独立したA.I.で動かすことで、プレーヤーの動きに合わせて敵それぞれが独自に動き、よりリアルな表現も可能となっているそうだ。
様々な描画技術を駆使しながら、FPSというジャンルに新たな風を送り込む、そういった意気込みでこのFifth Phantom Sagaの開発を進めているそうだ。日本ではFPSはなかなか受け入れられにくいタイトルではあるが、発売されたら臆せずプレイしてみてもらいたい。
そして、最後に紹介されたのが、「SONIC THE HEDGEHOG」だ。こちらはプレイステーション 3およびXbox 360のマルチプラットフォームで開発が進められているタイトルだ。セガといえばソニックというほど、切っても切り離せないキャラクター。そのソニックが登場するタイトルも、もちろん次世代機で発売されることになる。来年2006年は、ソニック生誕15周年という記念の年である。そこで、初心に返るという意味も込めて、初代と全く同じタイトル名となる「SONIC THE HEDGEHOG」という名前を付けることになったそうだ。
これまでのソニックと比較して、SONIC THE HEDGEHOGのソニックはかなりリアルな造形となっている。これは、ソニックがもし現実の世界にいたら、といったことを想像して制作しているからのようだ。とはいえ、ゲーム自体は従来のソニック系ゲームのお約束がきちんと継承されている。高速ダッシュ、スピン、ジャンプ、リングなどは、ソニックにはなくてはならない要素だが、もちろんしっかりと盛り込まれている。そして、ソニックが疾走するときのスピード感に関は、従来を完全に凌駕するものとなっている。デモプレイを見ていても、画面に吸い込まれそうな感覚を覚えるほどだった。
そして、内部のリアル感も追求されているそうだ。例えば、箱やブロックなどには重量パラメータが与えられており、それらを崩した場合には実際の物理法則に従って散らばったりはじけ飛んだりする。また、ゲーム中は時間の流れがあり、明るさや影の長さなどがリアルタイムに変化していく。このように、ゲーム中の様々な部分でリアルさが追求されているようだが、デモを見た限りではソニックテイストはきちんと残っているので安心だ。とにかく十分期待できるタイトルと言っていいだろう。

このイベントでは、どちらかというと3Dグラフィック描画に関する技術的な説明が多かった。描画命令などの専門用語が飛び交い、やや難しい内容だったように思う。しかし、中氏は、「次世代機は明らかに進化を遂げていますので、我々開発者も難しい表現を勉強しながら作っています。もちろんプレーヤーのみなさんは、そういった技術面を考える必要はありませんが、新しい技術が使えるようになったことでゲームで表現できることが拡がる、といったことを感じてもらえるといいかな、と思います。」とイベント中にコメントしたように、こういった最新のCG技術を駆使したゲームが次世代機では当たり前になり、ゲームの映像クオリティの常識が変わる、それをこのイベントで伝えたかったのだろう。少なくとも、次世代機ではすごいグラフィックのゲームがいっぱい出てくる、そう感じさせるには十分な内容だったと思う。
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