パジャマを着て冒険にでかけよう!――新感覚アクションMMORPG始動:「キノスワールド 〜パジャマの騎士〜」リポート(1/2 ページ)
GMO Gamesが7月11日からオープンβテストを開始した「キノスワールド 〜パジャマの騎士〜」。本作は、韓国で「LUDIX Online」という名前でサービスが行われていたタイトルが、日本向けに独自にリファインされたものだ。果たして、どのようなゲームとなっているのだろうか。
ほんわかキノスワールドは初心者にも優しい世界
「キノスワールド 〜パジャマの騎士〜」(以下、キノスワールド)は、横スクロールタイプのアクション性の高いMMORPG。マウスでクリックすれば敵を攻撃する、というタイプの作品が多い韓国発のMMORPGのなかでは、珍しいジャンルと言える。どのような楽しみが待ち受けているのか楽しみだ。期待に胸を膨らませて、さっそくプレイ開始だ。
まずは分身となるキャラクターを作成。性別は男子・女子を選ぶことができるほか、パジャマ、髪型、目、口の4つの部位を各4種類のなかから選択可能だ。キャラクターのグラフィックは、ほんわかした雰囲気でとてもかわいらしい。やはり目を引くのが“パジャマ”だろう。これまでに多数のオンラインゲームが世に出てきたが、パジャマが基本装備の作品というのは記憶にない。パジャマというアイテムだけで、ファンシーでやすらぎのある世界観なのだろうかと想像が膨らむ。韓国の「LUDIX Online」では、男子がパンツ一丁で放り出されたというから、この日本仕様のパジャマはうれしい変更だ。これなら、ゲーム慣れしていない低年齢のプレイヤーや女性でも、抵抗なく世界に入り込みやすいのではないだろうか。
キャラクターの設定が完了すると、オープニングムービーで「キノスワールド」のストーリーが紹介される。簡単にまとめると次のとおりだ。
ストーリー
不思議な鳥を助けてからいうもの、毎日のように不思議な夢を見るようになった主人公。夢の中で、謎の少女レイチェルに助けを求められ続けていた。ある日、夢から覚めた主人公は、突如冷蔵庫に吸い込まれ、“キノスワールド”に旅立つのだった……。
「なるほど、目が覚めた直後に異世界に来たからパジャマ姿なのか」と、1人で納得する筆者。オープニングムービーのあと、プレイヤーが降り立つのはキノスワールドのはずれにある“訪問者の島”。近くにいたNPCに話しかけると枕をくれた。装備してみると、どうやら武器のようだ。この枕で敵を叩いて戦うのだろうか。ポフポフと敵とじゃれあう姿を想像して、ほほえましく思ってしまった。ワクワクするとともに、ほのぼのとした気分になりました。
オープニングムービーをはじめ、イラストデザインは平尾リョウ氏が日本向けにデザイン担当。重要なカギを握るNPCのレイチェルをはじめ、かわいらしくデザインされており、ファンシーな世界を作り上げている。レイチェルの声を宮崎羽衣さんが演じるなど、キャラクターボイスは日本の声優が担当しており、盛り上げてくれるのもうれしいところだ。
仕掛けがいっぱいのフィールドを遊び尽くせ!
訪問者の島では、NPCの指示に従って行動することで基本操作やクエストなどを覚えることができる。ひととおり本作の仕組みを覚えたら、キノスワールドの交通手段である“大砲”を使って、生命樹の島にあるクラミストーンに移動。いよいよ、ここから本格的な冒険が始まるのだ。
ここにはクラミストーンにはレイチェルや王様など、たくさんのNPCがおり、ここが冒険の拠点となりそうだ。王様に謁見してみると、王冠につけられていた宝石回収を命じられる。宝石はフィールド上にときどき置かれている石像を壊すと手に入る。宝石の数はかなり多く、しばらくの間は宝石集めが冒険の目的となりそうだ。
既存のMMORPGは目的を提示しないままゲームが始まることが多く、初心者には何を目標にプレイをすればいいのか分かりにくい。だが、「キノスワールド」はストーリーと目標がはっきりと示されており、ゲーム開始直後から迷うことなくスムーズに世界に溶け込めるだろう。
仕掛けられたオブジェクトを使いこなせ!
本作はアクション要素の強いMMORPGだが、その操作はほとんどキーボードで行う。方向(←→↑↓)キーで移動し、Cキーでジャンプ、Spaceキーでアイテムを取得したりNPCに話し掛け、Xキーで攻撃する。マウス操作でのゲームプレイに慣れている人は多少戸惑うかもしれないが、チャットとアクションの切り替えが簡単なので慣れてしまえば快適に操作できるだろう。PCのオンラインゲームをいくつも遊んできた筆者だが、マウスとコントローラ(パッド)操作で遊ぶものが多かったため、最初は思ったところに飛び乗れなかったりと、もどかしく感じた。だが、それほど多くのキーを使うわけではないので、一旦行動と対応するボタンの配置を覚えてしまえば、あとは楽チンでした。
街中を駆け回って、基本操作を覚えたところで、街の外にいるペイモンと呼ばれるモンスター退治へと出発。パジャマに枕という格好なので緊張感はあまりないが、どんな敵がいるのかとドキドキする。街の中は、奥行きのある3Dの立体マップだったが、外のフィールドは横スクロールマップ。ペイモンがあちこちに生息しており、攻撃して倒すか、ハシゴを登ったり、ジャンプで足場を飛び移るなどして近寄らないようにしながら進むことになる。フィールドにいるペイモンは、どれもかわいらしいグラフィック。攻撃するのがかわいそうになるが、「まぁ、持っているのは枕だし」と叩いてみると、予想外にビシバシと派手なエフェクトが出てくるのでビックリ。
画面の端などにあるワープゾーンに移動すると、隣のフィールドに切り替わる。横スクロールだが、フィールドがただ横に長いというわけではない。フィールドは高低差があり、梯子を使うなどして、5階層を行き来する場所もある。そのため、広々とした印象を受ける。
フィールドを歩いていると、積み重ねられた木箱の山が行く手をさえぎっていた。木箱1つならジャンプで飛び乗れるが、3つ重なっていたので飛び越えていくのは無理そうだ。何気なく攻撃してみたら木箱にダメージが与えられたので、ガンガン叩いて木箱の山を全部破壊。するとそこへ、前方から木箱を持ち上げてプレイヤーが走ってきた。「木箱を持ち上げることもできるんだ」と思って見ていると、そのプレイヤーが「積み上げた階段が!」と叫ぶではないですか! どうやら先ほど壊した木箱の山は、そのプレイヤーが足場として階段状に積み上げていたもののようだ。平謝りする筆者。よく画面を見てみると、上のほうに通常のジャンプでは届かない位置に梯子がかけられていた。その梯子を登るために、フィールドのあちこちから木箱を集めて階段を作っていたとのこと。思いっきり邪魔をしてしまいました。スイマセン。木箱で階段を作ることで通常ではたどりつけない場所へ行くことができることを教えてもらった。
フィールドには木箱以外にも、たくさんのオブジェクトが用意されている。爆発して周囲にダメージを与える爆弾、くだものなどの回復アイテム、橋や扉を開け閉めするスイッチ、プレイヤーを遠くに飛ばす大砲など、その種類はさまざまだ。特に爆弾は、敵にダメージを与えられるほか、固いオブジェクトを破壊するのにも便利なので、さまざまなところで活用できそうだ。これらを利用することで、行動範囲が広がったり、冒険がラクになったりするのだ。
フィールドを縦横無尽に走り回るアクション要素そのものも楽しいが、仕掛けを探してどう使えるのかを考えるのも本作の大きな魅力だ。最初の街から近いフィールドでこれだけのギミックが用意されているので、この先にはどんな仕掛けが待っているのかを想像すると、とてもワクワクする。
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