Core i7×高速SSDを積んだモバイルゲーミングPC――新型「Alienware M11x」を駆る進化する“宇宙最強”(1/4 ページ)

11.6型ワイド液晶搭載のモバイルゲーミングPC「Alienware M11x」に、Core i5/i7モデルが加わった。早速、Core i7+SSDのハイスペック構成をチェックしていこう。

» 2010年08月02日 17時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

Core iシリーズを搭載可能になった“Alienwareモバイル”

“宇宙最強”を掲げるゲーミングPC「Alienware」シリーズのモバイルマシン「M11x」

 デルの「Alienware M11x」は、ゲーミングPCブランド「Alienware」シリーズの一角にラインアップされる、11.6型ワイド液晶搭載モバイルノートPCだ。インテルの超低電圧版CPUとNVIDIA Optimusテクノロジーを採用することにより、3Dゲームのプレイも可能な3D描画性能と長時間のバッテリー駆動時間を両立している。

 ベースはインテルの新世代Core iシリーズとCore 2シリーズの2種類が用意されているが、今回は2010年6月にリリースされた前者を取り上げる。CPUなどのスペックはBTOに対応しており、スペックをカスタマイズしてのオーダーが可能だ。

 なお、Core 2シリーズ搭載機のレビューはこちら(11型クラスでGT 335Mを搭載:10万円を切る“異次元”のモバイルゲーミングPC――「Alienware M11x」を試す)、レビューを含む過去のAlienware関連記事は下の囲みを参照してほしい。

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独特のフォルムと光の演出に驚かされる近未来的デザイン

 まず目を引くのが、個性的なボディのデザインだ。全体をシャープなラインで構成しつつ、手前側に大胆な傾斜が付いたスポーツカーのようなフォルムを採用している。天面のデザインもフラットではなく、立体的な造形だ。天面の上部には、宇宙人の顔を連想させるAlienwareブランドのイメージキャラクターをあしらっている。

 ボディのカラーは、ブラック(ステルス・ブラック)とグレー(ルナ・シャドウ)の2種類が用意されている。評価機は後者で、乱反射のある表面仕上げが施されたシンプルなメタリックグレーをメインカラーに採用する。

 全体の作りのよさも好印象だ。バッテリーが着脱できず、メモリモジュールなどを容易に交換するための小さなカバーなどが用意されていない点も影響しているのだろうが、ケースがすき間なく組まれており、石のようにソリッドな感触がある。手に持ったときの重量感と剛性感はかなりのものだ。

スポーツカーを思わせる手前側の傾斜が目立つ
天面も立体的に仕上げられている

 LEDによる光の演出を効果的に利用し、独特の雰囲気に仕上げている点も見逃せない。前面左右のステレオスピーカーのほか、トップカバーを開くと見える液晶フレーム下にあるAlienwareのロゴ、天面にある宇宙人ロゴマークの目、そしてキーボードが派手に光る。特に大きくデザインされたAlienwareロゴの存在感は抜群だ。電源、無線LANのインジケータも含めて、これらのカラーは付属ユーティリティの「AlienFX Editor」でカスタマイズが可能で、それぞれ20色(黒含む)から選べる。

 電源ボタンのインジケータは、ACアダプタ駆動時とバッテリー駆動時で色を変えることができ、キーボードなどは点滅(Pulse)させることも可能だ。明るさを下げたり、消灯(機能の無効化)させることもできる。このLED照明の有効化/無効化はショートカットキー(Fn+PrintScreen)でも行なえる。

スピーカーネットの奥が明るく発光する
Alienwareのロゴと電源ボタン、キーボードも派手に点灯
天面にある宇宙人ロゴマークの目も光る

使用中は見えないが、底面のファンも点灯する
底面に型番とエイリアン文字入りのプレートを配置
底面にはロゴの型押しとバッテリー残量を示すLEDも用意

タスクバーに常駐している「AlienFX Editor」ユーティリティ。ロゴや電源ボタン、キーボード、スピーカーなどのイルミネーションのカラーや動作をカスタマイズできる

 また、専用のアバター(Windowsログオンするユーザー画像)や、壁紙も用意されており、それぞれBTOメニューで好きなものを選べる。さらには、外箱、ボディを包むソフトケース、付属品を収納している箱に至るまで、デザインのイメージを統一した丁寧な仕上がりで、所有欲を満足させる配慮が行き届いている。

専用にデザインされた外箱に期待が膨らむ
付属品が入った内箱のデザインも凝っている
ソフトケースも付属する

モバイルには大きめのボディだが、大容量のバッテリーを内蔵

 ボディのサイズは、285.7(幅)×233.3(奥行き)×32.7(高さ)ミリで、最小構成の重量は約2.0キロとされている。評価機の実測での重量は2013グラムだった。

 モバイルノートPCとしてはギリギリ持ち歩ける重さだが、底面に8セル/63ワットアワーと大容量のリチウムイオンバッテリーを内蔵している点に注目したい。モバイルでの実用性を考えて、本体重量よりバッテリー駆動時間の長さを優先したのだろう。なお、バッテリーは底面のカバー内に収納されているが、リムーバブルパックタイプではないため、頻繁に着脱しての利用はできない。

 付属のACアダプタはサイズが69(幅)×145〜153(奥行き)×16〜35(高さ)ミリ、重量は本体のみで約352グラム、電源ケーブル込みで約529グラムだった。ACアダプタは少し大きめだが、薄いのでバッグへの収まりはいい。ただし、電源ケーブルは3ピン仕様で太く、重さもある。ACアダプタを携帯する機会が多いならば、別途3ピンタイプのウォールマウントプラグや3ピン/2ピン変換アダプタなどを用意して軽量化を図るのも手だ。

底面のデザインはスッキリしている。大きな吸気口が高パフォーマンスを予感させる
ネジ止めされた底面のカバーを外すと、2基のSO-DIMMスロット、2.5インチHDDベイ、バッテリーが露出する
ACアダプタは薄型で、ケーブルを巻き付けて収納するためのベルトが備わっている

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