「X-Box」の発表で盛り上がっている「GAME Developers CONFERENCE 2000」で,任天堂がウワサの「Dolphin」(コードネーム)や「ゲームボーイアドバンスト」のスペックリリースを配布した。対「X-Box」の布石なのだろうか?
今回のスペック公開となった経緯を受付にいたNintendo of Ameridcaの社員に訪ねてみたところ,「マイクロソフトがX-Boxを正式発表するとの情報を事前にキャッチしたのでわれわれもこの機会にスペックを公開しようと,実は昨晩決定したんです」とのこと。
渡米しているスタッフがFAXしてきた任天堂のリリースは,基本的に既に明らかにされている情報を中心とした「Dolphin」のスペック一覧など。
リリースでは,CPUにはIBM「Gekko」(Power PC アーキテクチャ・400MHz・0.18ミクロンプロセス)を採用することや,グラフィックにはArtX製カスタムチップ(200MHz)が使われS3のテクスチャ圧縮技術が投入されること,NECが半導体を制作するといったことが列記されている。また,松下電器の独自DVDメディアの採用も明記。
「Dolphin」の発売は2000年第4四半期を目標にしており,価格は「市場競争力のある」ものにしたいという。
一方,「ゲームボーイアドバンスト」は,同時発色は6万5000色中512色となり,本体や液晶のサイズなどは,昨年9月の発表と変らず。発売は日本が今年の8月,北米と欧州が今年のクリスマスと,こちらも変更はない。
任天堂といえば,ナムコの人気レーシング「リッジレーサー」のNINTENDO64版「RIDGE RACER64」がデモされていたもよう。
国内でのPS2発売に続き,「X-Box」の発表,そして少しづつ姿を見せて来た「Dolphin」,ワールドワイドのネットワーク化を実現したDreamcastと,ますます混沌としてきたコンシューマーゲーム市場。次の主役はどこだ!
[SOFTBANK GAMES]
協力:「ドリームキャストマガジン」編集部
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