既報の通り,本日(6月6日)カプコンは都内のホテルにおいて,2000年度のビジネス戦略および中期的なネットワーク戦略について発表会を行った。
AM事業は通信事業に注力 まず,アミューズメント事業戦略について,同社の常務取締役,吉田昌稔氏が説明。「通信ネットワークインフラの構築」と「魅力あるコンテンツ作り」をポイントとした戦略を展開していく。
吉田氏は,アーケードゲームも施設運営も好調であることを報告するとともに,新市場となる通信事業に着手したことを発表した。
これは昨年からサービスが開始されている,携帯電話の着信メロディーデータがダウンロードできる情報端末「着メロコレクション」などの新事業。ちなみに「着メロコレクション」は既に3000店に設置されているという。
カプコンでは,これに続き,2000年度は新たにタウンサーバ「AZ-NAVI」と「着メロコレクション 卓上タイプ」を投入し,全国のさまざまな施設に計2万台の設置を目標に展開していく意向だ。「AZ-NAVI」は,CCDカメラや紙幣識別機能なども内包できる次世代情報端末として期待されている(「AZ-NAVI」の詳細は発表時の記事を参照)。
さらに京セラやDDIグループとの協力で実演したPHSネットワークを介して,コンテンツを提供していく。
パブリッシャー戦略に注力のCS事業 続いて壇上に立ったのは,同じく常務取締役の辻本春弘氏。辻本氏はコンシューマー事業戦略についてプレゼンテーションを行った。
同氏によれば,現在カプコンはワールドワイドで1250万本のソフトを出荷し,約5%のマーケットシェアを獲得しているが,これをパブリッシャー戦略(後述)などにより,2005年には2500万本,10%にまで伸ばすという。
自社開発タイトルでは,「バイオハザード」「DINO CRISIS」「ストリートファイター」に代表される,ホラー/格闘/アクションなどの得意ジャンルに注力を続け,「鬼武者」「マキシモ」などの新規ラインアップのブランド確立も図っていく。。
同時にパブリッシャーとしてのソフトラインアップを充実させるため,国内外の有力ゲームソフトメーカーと技術・販売で提供し,ワールドワイドの展開を推進していく計画だ。
英アイドスと提携し,「トゥームレイダー4 ラスト・レベレーション」をPSとDCで夏にリリースするほか,既に話題となっている米ハバスインタラクティブとの提携により「DIABLO II」をPCで,ゲームアーツの「ガングリフォンブレイズ」など3本をPS2でリリースする計画。
ほかにも,英ヴァージンインタラクティブエンタテインメントらとも提携を進めているというから,今後もさまざまなジャンルのソフトがカプコンからリリースされることになる。
そして,9月から自主流通を開始することも明らかにされた。販売店との協力をさらに強固にすべく,情報のスピード化・共有化に注力していくという。同時に,e-bussinesへの取り組みにも積極的に行うことも明言されている。
注目の強力ゲームラインアップなどについては,追って掲載予定だ。お楽しみに!
[原 毅彦, SOFTBANK GAMES]
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