|
ますます地味になったECTSをレポート(後編)
|
|
2001年9月4日 |
(前のページからの続き)
今年の注目の新人は「Team 7th Sense」。7人組のイタリア人で,平均年齢が22歳。初めて製作したゲーム「Fish Files」が,持ち込んだMicroidsに採用された。Microidsはパリの本社に彼ら専用の開発室を提供,さらに開発中の衣食住まで援助したそうだ。欧米でゲームボーイ用ゲームというと,映画やアニメ,またはコンシューマーゲーム機の続編といったライセンスものの開発に偏っているのだが,この「Fish Files」は,ゲームボーイでの完全オリジナルということで,期待が高まっている。
「Fish Files」は,Xファイルのパロディー化したアドベンチャー。主人公は魚が好きで,魚を飼っていて魚と話すのが大好きだ。友達も魚を愛する仲間たちなのだが,ある日,宇宙からジャイアント魚が落ちてきて,自分たちの魚がいなくなってしまう。その魚を探すのがゲームの目的だ。
ゲーム自体は,昔ながらの謎解きスタイルのアドベンシャーで,「ゲームボーイカラーでもここまできれいにできる」とグラフィックに驚く。本人たちは,「まずはゲームボーイのゲームでじっくりゲーム作りになれてから,次はゲームボーイアドバンス,GAMECUBEやXboxとレベルアップしてしていきたい」と,いたって地味な回答。発売は今年10月の予定。
ロンドン市のTower Hotelでは,Codemasutersの内覧会が行われており,そこでは,EONというディベロッパーが「MORROWIND, The Elder Scrolls III」というゲームを紹介していた。これは,ヒロイックファンタジー世界を舞台にした,リアルタイムのアクション・アドベンチャーなのだが,特筆すべきは,3Dエディター機能。これを使って自分でゲームを作れるのだが,かなりのレベルのゲーム作りまでできるのが驚きだ。この「MORROWIND」はPCおよびXboxで発売される。
またCodemastersでは,SCIという老舗ディベロッパーが「サンダーバード」を出展していた。戦略アクションゲームでは,ゲームボーイカラー,GBA,PS2版が開発中とのこと。
PCのほうでは,Blizzardから「Warcraft」シリーズのオンライン版「World of Warcraft」が発表されていた。また,日本のメーカーで唯一出展していたのが,ケムコ。先日開催された,ニンテンドースペースワールドにも出ていた「Universal Studios」がここにも。「Batman Dark Tomorrow」は,日本と同様にビデオのみの紹介だった。また,日本でもお馴染みのUbiなどのブースなどは,それなりに派手だったぞ。
ちなみに注目のマイクロソフトは,商談室のみの参加でした……。
[SOFTBANK GAMES]
|