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ナムコとセガがAM事業分野で業務提携!
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2001年9月20日 |
ナムコとセガは本日(9月20日),AMショーイベント会場に近いホテルにおいて,アミューズメント事業分野における包括業提携に基本合意したことを発表した。
発表会において,ナムコの代表取締役副社長・高木九四郎氏は,「昨今のITビジネス発展,遊びも質的変更が求められている」とし,AM事業分野におけるコスト構造の見直しや新市場の創造が必要だとした。
高木氏は,「協調と競争」をテーマに,ナムコとセガの両社が企業の枠組みを超えて,提携を行ったことを明らかに。続いて,セガの代表取締役COO・香山哲氏が今回の提携概要について詳細を発表した。
香山氏は,大きく7項目の提携内容を説明。
1.アミューズメント事業における購買,生産,物流,保守・サービスに関する業務提携 これは,AM機器部品の汎用化や組み立て加工などを共同で行うというもの。物流などは,セガの子会社であるセガ・ロジステックスサービスで総合して行っていく計画だ。既にナムコの社員がこの会社に出向しているという。
2.アミューズメント施設,テーマパーク事業に関する業務提携 両社で1000以上あるというAM施設のオペーレーションの共通化などを目指したもの。例えばナンジャタウンと東京ジョイポリスにおける,連動サービスや企画などが考えられる。
3.「ブロードバンドアライアンス」に伴う,アミューズメント施設事業 およびコンテンツ配信事業に関する技術・業務提携 両社とSCEとで発表を行ったブロードバンドビジネス展開などについての共同事業。ゲーム以外にもカラオケなどについても共同で取り組む。
4.ネットワーク技術開発に関する技術提携 店舗間を高速ネットで接続するなどのビジネス展開。セガのネットインフラを,ナムコの業務基板「システム246」に対応させていく計画だ。
5.次世代業務用汎用三次元コンピュータグラフィックボードの共同開発・技術提携 次世代用マザーボードに関して,両社で仕様を策定し,システムを開発していくといった提携。
6.大型アトラクションや業務用ゲーム機器などを,駆使した新機軸のコンテンツに関する共同開発・技術提携 従来とは全く異なる新しい施設の創出をテーマに,さまざまな面で協力。既にお互いに企画などのやり取りが開始されているようだ。
7.知的財産権の相互活用 両社の有する知的財産権を相互に活用し,新しい遊びを提供する。
その後,ナムコの代表取締役会長兼社長・中村雅哉氏が壇上に。産業構造について語った。同氏はユーザーに満足感を与えることが重要とし,高い付加価値が知的産業にとってカギになると話した。そして「セガの故・大川氏も同じ想いだったはず」と挨拶を締めた。
いずれにしろ,アミューズメント事業の両雄が手を結んだことは,今後どんな結果を生み出すのか非常に気になる。一般ユーザーには両社共同開発の業務用マザーボードの動きや,ネット事業の展開が気になるところ。
また,コスト構造の見直しということも提携の1つの理由とされており,AM市場が大きなマイナスとなっているという捉えられ方もされたが,「そんなことは一切ない。今回の提携はさらに新しい市場の創造を目指したもの」と両社とも否定。それはこの後,セガ単独で行われた発表会でも繰り返されることとなる。
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