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タカラが1人乗り電気自動車「Q-CAR」発表!
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2002年1月22日 |
子どもから大人まで,幅広い人気を誇るチョロQの開発メーカー「タカラ」が,なんと実用電気自動車分野に進出することになった。今回発表されたタカラのコンセプトカーの名称は「Q-CAR」。そう,今回発表された「Q-CAR」は,“チョロQの実用車”をコンセプトに開発された実用電気自動車なのだ。
会場でお披露目された2台の「Q-CAR」コンセプトカーは,街乗り用のハードトップタイプと,レース車使用のレーシングタイプの2種。どちらも1人乗りだ。
電気自動車最大の課題は,エネルギーの充電問題。そこで「Q-CAR」では,家庭用電源から充電が可能な上,8時間のフル充電で約80キロの走行距離を実現しているという。80キロも走れば街乗りでは,問題なく使用できるだろう。また,気になる走行スピードも最高時速60キロと,現実的な実用速度を出すことに成功している。
道路交通法上は,第一種原動機付自転車(4輪)になるため,運転に際しては普通運転免許が必要。なお,車検・車庫証明・重量税・取得税は不要だ。
タカラでは,移動先での充電問題を解消すべく,ほかのメーカーとの連携も視野に入れた協力をしていくとのこと。会場には自動販売機メーカーが試作した,充電コンセント完備のジュース販売機も展示されていたぞ。
質疑応答では,やはり安全性に対する質問が取材陣から上げられ,タカラ代表取締役社長の佐藤慶太氏は,「規定の安全基準は満たしているが,さらに安全性に配慮する」とコメント。
会場に赴いたSOFTBANK GAMES取材班も「なんでも良いから早く乗ってみたい」と非常に興味を抱いた半面,路上を走るのにはほかの取材陣同様一抹の不安を抱いた。しかし,実際むき身で走行しているスクーターやバイクに比べれば,あまり神経質になることはないのではないのではとも感じた。
会場取材終了後,ホテル正面ロータリーでは,試作車の走行デモが行われた。実際の走行を目の当たりにすると,そのコンパクトなボディサイズも手伝って,走っている姿はとても軽快! 想像以上に早いスピードでロータリーをぐるぐる走り回っていたぞ。
また,駆動系が電気モーターなので,走行中,タイヤが地面をかむ音以外,走行音がほぼしないのが印象的だった。
価格や発売時期は未定だが,一応100万円以内での販売を目指すとのこと。社長の佐藤氏は「チョロQに掛けて99万円にしたい」とコメントしていたぞ。また,発売は2002年9月発売を目指して現在調整中。販売ルートも現在では確定してはいないが,大手玩具取り扱い店をはじめ,多数のディーラーと交渉中のほか,「Q-CAR」開発で提携しているチューニングカー専門店「コクックス」での販売も検討中とのこと。
遊び心と実用性を兼ね備えた「Q-CAR」。この冬,チョロQファンをはじめ,モータースポーツファンたちのアツい注目を集そうな,夢のある玩具(くるま)が登場しそうだ。販売された日には,チョロQよろしく,マンホールでも乗せてウイリー走行でも試してみることにしよう(注:できません……というか危険なので止めてね)。
[SOFTBANK GAMES]
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