 |
3回のプレイは必須!?「サーヴィランス 監視者」
|
|
2002年4月20日 |
4月20日（本日），銀座ソニービルで開催された「15th Anniversary Production I.G WORLD TOUR 2002」では，Production I.Gの最新ゲーム，プレイステーション2用「サーヴィランス 監視者」（発売：SCEJ）のトークショウも開催された。
この「サーヴィランス 監視者」は，対テロ特殊部隊SHADOW SWORDの活躍を描く，マルチタスクアドベンチャー。プレイヤーは，チームリーダー“サカキ”となり，6つの監視カメラの映像を切り替えながら任務を遂行していかなければならない。
同ソフトの面白さは，6つの監視カメラの映像のうちどの映像をメインモニターに選び，そしてどのターゲットを解析するかによって物語の行方が左右されること。一瞬の判断が隊員たちの命運を分ける，緊張感溢れるアドベンチャーゲームとなっているのだ。
本日行われたトークショウには同ソフトのプロデューサーである寺川英和氏のほか，西村博之氏，押井守氏，前島昌格氏，山口晋平氏（SCE）と制作に携わったメンバーが登場。電撃プレイステーション副編集長の倉西誠一氏の司会のもと，「サーヴィランス 監視者」の開発秘話が披露されたぞ。
寺川氏によると，このソフトは「やるドラが終わって，新しいチャレンジをしたいと思って制作を開始した」そう。その言葉通り，計画当初にはかなりの新しい試みが行われており「3Dのフィールドに2Dキャラを立たせるというプロットまで作った」と，制作までにかなりの紆余曲折があったよう。
そうして制作された「サーヴィランス 監視者」は，押井氏から「最初はいつギブアップするかと思っていたけど，出来上がったのを見てみたら非常に良くできている。絵とシステムのトータルバランスがとれていると思う」という言葉が聞かれるほどの完成度。「豪華なアニメーションを上手く使って設定も生かされている。監督として，（寺川氏に）及第点をあげられる（笑）」（押井氏）と絶賛していたのが印象的。
気になるゲームの難易度は，「3回やらないと，1つの問題が解けないぐらい」（前島氏）。その訳は，「（監視カメラの画面に）0.5秒とかぐらいしか写らないものもある。解けずにバッドエンドになるのは“当たり前”の感覚で制作してるんです」（前島氏）だからという。
そのかわり「アニメーション部分は劇場作品2本分は収録しているので，3回分の鑑賞に耐えうるほど内容は詰めているハズ」（寺川氏）というほど，アニメーション部分は充実している。もし問題に詰まってしまったときは，「自分が見なかった他のモニターに注目してみてください。気が付かなかったことがきっとあるはず」（寺川氏）ということなので，ぜひ頭の片隅に留めておくべし。
ちなみに次回のゲーム作品について寺川氏は，「アニメーションを素材としたゲームはある意味このソフトでやり尽くした。今度は，自分でカメラを設置してプレイヤーが思った通りに遊べるソフトを作りたい」という意気込みを聞かせてくれたのだ。
発売は4月25日で価格は5,800円。ちなみに，明日4月21日にもこのトークショウが行われるほか，ソニービル5階で原画の展示会も実施されている。また試遊台も設置されているので，ぜひこの機会に「サーヴィランス 監視者」を体験しに行こう！
[SOFTBANK GAMES]
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
|
