E3直前のMSブリーフィングをレポート（写真追加）

2002年5月21日

　米国時間・21日，マイクロソフトはE3に先駆けてLAダウンタウンの劇場にてブリーフィングを開催し，その中で数々の新規タイトルやブロードバンドネットワーク戦略などの詳細などを明らかにした。

　会場となったオーフェウム・シアターには早くからたくさんの報道陣や開発者が詰め掛け，入口には新作タイトルの飾り付けがされた四駆車がズラリと並ぶなど，開催前からもうお祭り気分満点。

　まずはじめに登壇したのは，シニアバイスプレジデントのロビーバック氏。「Xboxはロンチ5カ月で180万台の出荷を達成したが，これはPSやGCでも成し得なかったスゴイことだ」「現在300タイトルが開発中で，そのうち200タイトルは年末のホリデーシーズンに発売される」と，Xboxの順調ぶりをアピール。

　続いてゲームコンテンツ担当バイスプレジデントのエド・フリーズが登場し，これから発売が予定されているライセンシータイトルと，そして詰め掛けたライセンシークリエイターを紹介。中でもカプコン「鉄騎」のクリエイター稲葉氏と，セガ／ソニックチームの中氏，テクモの板垣氏にはひときわ大きな声援が送られていた。

　数々のソフトが発表された中，特に会場が沸いたのはアートゥーン制作の「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」，テクモ「NINJA GAIDEN」だった。「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」のデモの最後で「Only Xbox」と表示されると，会場はわれんばかりの拍手に包まれた。また「NINJA GAIDEN」も華麗でアクロバティックなデモが流れると，会場はヤンヤの大騒ぎに。それと同時に板垣氏のビデオレターも上映された（詳細はこちらのページにて）。

　続いてゼネラルマネージャーのJアラード氏が登場し，この秋からスタートする予定のブロードバンドオンラインゲームサービス「Xbox Live」の概要を明らかにした（詳細はこちら）。Jアラードは「ブロードバンドは時期尚早などとと思われるかもしれないが，Xboxユーザーの半分は，既にブロードバンド環境を持っている」と言い切り，「Xboxのハード開発者の数を上回る技術者を，ネットコンテンツ開発に集めている」と，気合の入り具合をアピールしていた。

「Xbox Live」はボイスコミュニケータに対応しており，インカムを通じて対戦相手や仲間と声を通じてコミュニケーションとの発表があり，その具体的な対応ゲームとして，あの「ファンタシースターオンライン」が紹介された。セガ／ソニックチームの中氏はビデオレター上で「今まではキーボードでコミュニケーションを取り合っていたが，これからは声で仲間と連絡を取り合ったりできる。きっとプレイヤー同士の距離が縮まったように感じるのでは」とコメントしていた。

　最後にもう一度ロビーバック氏が登場し，「Xboxには５年間で20億ドルの投資をしている。私たちは革新的なゲームをユーザーに提供し，ビデオゲームのルネッサンスをはじめたい」と締めくくった。

[SOFTBANK GAMES]