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スクウェア,来期はコンテンツの長期利用を推進
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2002年5月29日 |
スクウェアは,平成14年度3月期の決算を発表。売上高,当期純利益ともに減収減益となったことを明らかにした。
具体的な数字は,連結で売上高366億4,600万円,経常利益40億6,600万円,当期純損失165億5,400万円となっている。
スクウェアは今期,「ファイナルファンタジーX」「キングダムハーツ」などPS2用ソフト4タイトル,WS,WSC用ソフトを6タイトルを発売。米国や欧州でも同様のソフトを翻訳・加工して発売した。またゲーム関連事業でもコカ・コーラへのキャラクター商品の提供,関連書籍などを実施した。
しかし,デジキューブを連結対象から除外したことによるタイトル不足などが主要因となり,それぞれの事業で売上が大幅に減少する結果となった。
また中間期に計上した映画事業の特別損失147億5,200億円も業績に影響。ただし,財務体質に関しては,ソニー・コンピュータエンタテインメントに対する第三者割当増資で改善している。
同社では,来期への指針としてコンテンツのブランド構築を推進。事業部制を導入して,続編・派生タイトルの開発,二次的著作物の展開を進めることによって1つのタイトルを十分に利用する体制を整える。また,ソフトの海外展開も推し進めており,最終的には世界同時発売も検討しているという。
さらにスタート間もないオンラインゲームに関しては「現状では成長途上段階であるため,直近において収益貢献はないものと考えている」とリリースでコメント。しかしながら,将来の成長・発展のために経営資源を確保してきたい考えだ。
[SOFTBANK GAMES]
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