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ナムコが5度目となる土曜日の株主総会開催
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2002年6月22日 |
ナムコは6月22日,都内で「第47回定時株主総会」を開催した。今年5回目となる土曜日の株主総会は,会社勤めの株主も参加できるとあって好評のようだ。同時に株主の家族がゲームなどが楽しめる懇親会も行われ,今年も盛況だった(写真はすべて懇親会のもの)。
総会の壇上には,この5月に代表取締役社長に就任したばかりの高木九四郎氏ら同社トップ陣がずらり。中村雅哉会長が司会を務め,会場に駆けつけた398名の株主を前に,まずは2001年(平成13年4月〜平成14年3月)の報告が行われた。
アミューズメント市場の縮小や,コンシューマーゲームの開発費高騰など厳しい状況の中,「前期の赤字計上の原因を除去し,組織のスリム化などを図ってきた」という。また,AM施設の不採算店舗の閉鎖やスクウェアやエニックスとのオーナーズアライアンス,セガとのAM事業での業務提携といった,コラボレーションなどで,売上高894億8,200万円(前期比・3%減少),経常利益は53億2,200万円(前期は経常損失39億9,000万円),当期利益は19億7,100万円となったという。
事業別ではやはり家庭用ゲームソフト販売事業に注目が集まった。PS2用「エースコンバット04」,GBA用「風のクロノア〜夢見る帝国〜」といったところの人気で,前期より4%の増加となる202億4,700万円の売上高となったという。一方で前期と比較し,アミューズメント施設運営事業は3%の減,業務用機器販売事業は1%の減と発表されている。
ひと通りの報告が終わった後に,株主からの質問を受け付けたが,厳しい意見も少なくなかった。今後の展開について,高木社長らは,以前発表された構造改革を挙げ,プロデューサー制の導入などによるヒット作の創造,メディアミックスや他社とのコラボレーション,欧米向けタイトルの開発,さらには低年齢層向けタイトルのリリースなどで,「ナムコを立ち直させる」と宣言し,株主もその意気込みを感じたようだった。中村氏によれば,同社は今期,家庭用69タイトル,業務用30タイトル(記憶媒体を活用したものも企画されているようだ)をリリースするという。
ほかには,先日のアイスクリーム博覧会や近日スタートする餃子スタジアムといった「フードエンターテイメント」に注力していることや,アニメ事業などにも注目していることも,この質疑応答の中で明らかにされている。13名・20問の質問が飛んだ結果,1時間の予定だった総会は,94分にも及んだ。会場を後にする株主も,新体制のナムコに大きな期待を寄せているようだった。
なお,株主総会が行われたビルの別フロアでは懇親会が開かれ,壇上にはナジャブらが登場して株主の家族と写真撮影会が行われたほか,グループ食品会社のケーキが配られるなどのサービスも。株主400名とその家族など同伴者あわせて863名の出席者を楽しませていた。
新作ゲームもプレイ可能。既にリリースされている人気タイトルに加え,発売前のPS2「パックマンワールド」(7月発売予定」,「ニンジャアサルト」(9月発売予定),GBA用「ミスタードリラーA」「風のクロノア ドリームチャンプトーナメント」(ともに8月発売予定)といったところも楽しめたのだ!
[SOFTBANK GAMES]
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