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ACCS通常総会開催,中国での海賊版実態も報告
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2003年2月14日 |
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は本日(2月14日),平成14年度第2回通常総会を開催。報道関係者らに向け,先ごろ実施された「国際知的財産保護フォーラム」訪中の結果などを報告した。
「国際知的財産保護フォーラム」は,国内のコンテンツ・製品の海賊版および模倣品の対策を行うために結成された団体。2002年12月1日から同月7日までの日程で,北京,浙江省,広東省の版権局や知的財産関連国家機関を訪問した。
ACCS久保田氏によると,中国では,北京・上海・杭州など各都市の販売店で海賊版ゲームソフトなどが販売されているという。価格は各都市によって異なるが,PS2タイトルが12〜15元(日本円で180〜450円),PCソフトで10〜30元(日本円で150〜450円)程度。「以前より犯罪意識は高まり,販売方法もファイルで番号を言ってから奥から取り出すというようなより慎重な方法となっているが,海賊版が多いという現状は変わっていない」(久保田氏)ようだ。
また,雑誌に添付してある「体験版」ソフトにゲームソフト本編をそのまま収録しているような悪質なケースもあるという。
今回の訪中では,この現実を具体的に例示し,版権局行政処分の手続きの明確化や,犯罪摘発のための版権局と公安局との連携強化などを強く要請。中国側からも「中国国内での海賊版製造の取り締まりを強化している」「正規版と海賊版との見分けをするため,権利者からの情報を切望する」(リリースより)などのコメントを得られたという。
また,台北に設立されたデジタルコンテンツ協会とも連絡を取り合い,「日本で15年間行ってきた著作権保護の啓蒙活動を,今度はアジアでも実施していく」(久保田氏)方針だ。
なおACCSでは,新理事にコナミ専務の北上一三氏,漫画家の松本零士氏を理事に迎えたことも同時に明らかにしている。
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