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イラストレーター天神英貴氏インタビュー
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2003年4月5日 |
バンダイから発売中のマスターグレード「グフカスタム」をはじめ,PG「ガンダムMk-II」。ハセガワ「VF-1」など,バルキリーシリーズのボックスアートでお馴染みの新鋭イラストレーター 天神英貴氏。
初めての個展に「こっぱずかしい」と照れる天神さんに突撃インタビューしてきたぞ!
SOFTBANK GAMES:天神さんが,ボックスアートの世界に参加された経緯を教えてください。
天神:学生時代に趣味で3D CGを作っていたんです。その関係もあって3D CG系の書籍に関わることが多くなり,飛行機が好きだったこともあって,航空機画家として活動はじめました。
その後,いろいろなところでイラストの仕事をして,ハセガワさん,バンダイさんの関係の仕事を受け始めました。
SOFTBANK GAMES:ハセガワさんと言えば「バルキリー」シリーズのボックスアートですね?
天神:そうです。ゲームのパッケージやホームページでバルキリーを描いていたのがきっかけで,いきなりプラモデルのボックスアートに抜擢されてしまいました。
その後,バンダイさんのマスターグレードシリーズに参加し,モビルスーツも手掛けるようになりました。
SOFTBANK GAMES:ご自身でガンプラは作られますか?
天神:作ってました。まさにガンプラ世代です(笑)。ブーム絶頂期のころ,1時間も並んでやっと手に入れたのが「武器セット」しかなかったという寂しい思い出もあります。
もちろん,パーティングライン消して塗装してたくさん組み立てました。何故かオリジナルカラーで塗ってましたね。そんな自分がガンプラのボックスアートを手掛けることになるなんて,凄く嬉しかったですね。
SOFTBANK GAMES:なるほど,夢がかなって楽しんで描いていと言ったところですか?
天神:いえ,楽しむ余裕なんてぜんぜんないんですよ。僕もそうですが,ガンダム好きな人の中にはそれぞれ,自分の持っているモビルスーツってイメージがありますよね。
そのイメージの集大成を表現しなくては行けないのは本当に大変な作業で,バンダイさんから何度も厳しいリテイクを喰らってますよ(笑)。
最初のころは,リテイク出されるたびに,今回でこの仕事勘弁してもらおう……,と何度も泣きそうになりました。
SOFTBANK GAMES:色々葛藤がありますか?
天神:あります。指定で左手にミサイルランチャーを構えている構図が来ても右手にさせてくれ!
とバンダイさんにお願いしてみたり,背景でガンダムが正面向いているなどの指定があった場合でも,さりげなく背景にとけ込ませた様に描いてみたりと,自分なりに工夫しています。
厳しく辛い部分はありますが。その分,最終的にでき上がったときには凄く充実感がありますね。
[SOFTBANK GAMES]
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