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ミャウリンガルに“夢の技術”…タカラ新製品発表
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2003年7月17日 |
タカラは本日(7月17日),都内にて「新製品記者発表会」を都内にて開催した。
この発表会は,2004年度の年末商戦に向けた新玩具製品商品を業者向けに展示するために行われた催し。特に今回は,注目の「ミャウリンガル」や,タカラが今後の事業の柱として押し出す新技術などが発表されたのだ。
まず一つ目の「ミャウリンガル」は,犬語翻訳機として人気となった「バウリンガル」猫版。猫の鳴き声の声紋や,しぐさ・行動から感情を分析し,200語以上の言葉で液晶画面に表示するアイテムだ。
「バウリンガル」と違う点は,マイクと翻訳機能を持つ本体が一緒になったこと。さらに猫とのコミュニケーションを図るため,「今日のみゃう占い」「データ分析モード」などの新要素も多数盛り込まれている。
しかも価格は8,800円とさらに低価格に。これは猫の飼い主にとって,かなり嬉しい話題となること間違いナシ。商談会でも,一番の注目株となっていたぞ。
もう一つ,タカラが新しく発表した注目技術は,新技術「D-Touch」。これは,データが隠された紙面に,「D-Touch」スキャナをかざしデータを読みとるシステムのこと。例えば,象の絵の場所に「象の鳴き声」の音声データをあらかじめ印刷しておいて,「D-Touch」スキャナをかざすと,接続されたスピーカから象の鳴き声が聞こえてくる,といった具合に使うことができる。
注目されるのはデータを印刷する技術。音声や映像など,さまざまなデータを印刷することが可能で,紙面がシワになっても読みとることができる。データを印刷するのに特別な印刷機は必要ではなく,通常の印刷工程に1工程を加える程度。カラーコピーではデータは移植できないので複製の心配もない。さらにコストも5〜10%増で済む(D-touchプロジェクトマネージャー・中村氏)という。
会場で同技術をプレゼンしたタカラD-touchプロジェクトマネージャー・中村氏は,「この技術はさまざまなことに応用できる」と自信満々。「例えば,料理本にデータを仕込んでおいて音声で説明を聴いたり,ゲーム雑誌に攻略データを入れ込んで,携帯ゲーム機に取り込む……など用途は無限。応用すれば,電子鍵にもなりうる」と意気込む。
タカラ代表取締役社長の佐藤氏も,「最初は絵本などpre-school向けに発売し,(市場規模で)数十億を想定しているが,このほかの市場規模については,正直言って分からない。他社とのコラボレーションを含め,可能性は無限大だと信じている」と胸を張っていた。
第1弾の商品は,紙に隠された音声データを読み込んで再生する「ピピタッチ」。2004年2月末に3,980円で発売される予定だ。
このほかの新商品についてはこちらのレポートを参照のこと!
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