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アトラス,CS部門抜本的に見直し―新中期計画
2003年7月18日

 

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 アトラスは本日(7月18日),報道,証券関係者を集め,「新中期経営計画」の説明会を開催した。

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 説明のため,壇上に立ったのは,6月からアトラスの新代表取締役となった奥出信行氏。同社の現状を「総合アミューズメント大手7社の中で,アトラスは一番下位。昨年発表した中期経営計画3カ年の1年目も,実現のための基礎が固まらなかった」とし,今年を初年度とする「新中期経営計画」を策定したことを明らかにした。

 新中期経営計画の大きな柱となるのは,昨年,部門収益で大幅な赤字となってしまったCS部門の改革。開発本部,CS事業本部と2部門に分かれた事業部を統合し,開発・販売・マーケティングが一体となった商品企画を推進。売上げ至上主義を取りやめ,パイロット版制作時におるゲームの外部評価システムを導入するなど,不採算タイトルを出さないソフト制作を推し進める。

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 具体的には,新作まで7年という時を開けてしまった「真・女神転生」シリーズについて,来年からは1年に1〜2本,RPGというジャンルを超えたものを含めて発売していくことを発表。RPG以外もリリースすることにより,新規ユーザー層を拡大していく。

 また「真・女神転生」以外にも「BUSIN」「グローランサー」をはじめとした“アトラスらしいRPG”ブランドを新たに創出。タカラの玩具とのコラボレーション,ゲームからの玩具化などといったキャラクタービジネスも積極的に展開する計画だ。

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 なお統合されたCS部門本部長には,アトラUSAの代表取締役を兼任する山本純氏が就任し,ワールドワイドでの商品販売を視野に入れてゲームの企画を行うことも明らかに。気になる「真・女神転生オンライン」についても,「現在,韓国での業務提携も視野に入れながら開発している。発売は来期ぐらいになる」(奥出氏)と話した。

 このほかにも奥出氏は,タカラとの共同企画による業務用メダル機の開発(9月のJAMMAショーで発表予定),クレジットカードやEdyなど,さまざまな方法での支払いを可能にするキャッシュレスシステム(ATOシステム)事業の展開,パチンコ・パチスロの液晶開発など,今年度から新規事業を次々と展開する。詳細は明らかに出来ないが,今後の収益の柱となるような事業も計画していることも明らかにした。

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 会見中,奥出氏は「私がこの会社を改めて見て,チャレンジ精神に欠ける社風になっている,と感じた。創業者である原野会長のベンチャー・スピリットをもう一度見直し,もう一度チャレンジが受け入れられる会社にしたい」と真剣な眼差しでアトラスの現状を説明する。そのチャレンジは,今,始まったばかりだ。


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