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「日本ゲームは企画力問われている」SCE竹野氏
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2003年7月29日 |
本日(7月29日)行われた「PlayStation Meeting 2003」において,ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレジデントである竹野史哉氏は,PS&PS2の市況を発表。
注目のPS2は,2003年6月現在で,ワールドワイドで5385万台(北米2365万台,欧州で1660万台・日本1360万台)の累計を記録しており,地域によっては80%もの圧倒的なシェアを持っているという。日本国内で,PSは38%,PS2は26%の家庭に普及していることも発表。2002年のソフト実績もワールドワイドで,前年比56%増となる1億9000万本となった。
さらに昨年リリースしたPS2のカラーバリエーションも,ユーザー層の拡大に貢献したようだ。通常の黒いPS2の女性ユーザーは13%だが,ピンク色のPS2「SAKURA」は34%の女性層を獲得している。
このように絶対的なシェア,新規ユーザー層獲得と絶好調なのは従来通りだが,竹野氏は,確実に変化の傾向が見えてきたという。例として,'97年には8タイトル(PS)もあった100万本超ソフトが,2002年にはわずか2本に現象していることを挙げている。
加えて,日本市場がリズムアクション,パズル,テーブルなどのジャンルのゲームが激減しているのに対し,欧米ではアクション人気がさらに向上して市場も活性化していることについても触れた。竹野氏は「だれでもプレイできるゲームが必要となってきたのではないか? 日本のゲームは企画力が問われている」と警鐘を鳴らす。
さらに,(日本市場は)ソフトのリリースタイミングが過剰集中する一方で,タイトルが枯渇する時期があるなど,問題が山積みであることも説明。竹野氏は,集まった開発メーカーや流通業者らに「こうした問題点をみんなで解決していきたい。“変化が進化を呼び起こす”と信じている」とコメントした。
[SOFTBANK GAMES]
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