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PSX初お目見え!欧州でPS Experience開催
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2003年9月8日 |
SCEEが主催する欧州のユーザー向けイベントPlayStation Experienceが,9月6〜7日まで,フランス・パリ市内のパレ・デ・コングレ(Palais des Conges)で開催中だ。
今年のPlayStation Experienceは,Sony Dream World 2003というソニーのプライベートイベントの一環として実施。多くの初出展タイトルや人気作がお目見えしたぞ。早速下記からレポートしよう。
■気になるPSXが初公開に
今回の目玉は,なんといっても世界初のPSX一般公開だろう。PSXは,SCEIではなく,ソニー株式会社が中心となって開発をしているため,PlayStation Experience内ではなく独自のブースを構えて出展された。
ご存知の通り開発に関しては久夛良木氏を筆頭にSCEIが全面的にバックアップ。従来のAV機器では実現できなかった,よりユーザーフレンドリーな機能や操作性を可能にしているのが大きな特徴だ。テクノロジー面でもエモーションエンジンをはじめ,多くの部分でPS2と部品を共有化しているので,生産コストも押さえることができるという。
注目のデモンストレーションで見られたのは,ゲームではなく,録画したビデオの再生機能の紹介が中心で,ハードディスクレコーダーとしてのメリットが全面的に押し出されていた。しかしリモコンではなく,あえてPS2のパッドを使ってのデモ。「最近のユーザーさんは,ゲームライクなインターフェイスに慣れ親しんでいますし,PS2のテクノロジーで実現できた視覚的なメニュー画面の操作性お見せするため」なのだそうだ。
もちろん製品はリモコンにも対応するとのことだが,「PSXの特徴は,単なるハードディスクレコーダーではありません。従来のスタイルのAV機器では,コストの問題などで考えられなかった機能が,PS2を内蔵することで可能になっています。たとえば,メニュー画面のレスポンスのよさや直感的なメニューデザインなどがそうです。PSXは,ゲーム機にハードディスクレコーダーがついたものでも,ハードディスクレコーダーにゲーム機がついたものでもないのです」。
そのPSXに対するフランスでの関心はかなり高く,ショーに先駆けて,テレビのニュース番組で何度も取り上げられていたほど。
PSX開発の担当をしているソニー株式会社の松岡氏によると,「ショーが始まるまでは,どうなるか不安でしたが,想像よりとてもいい反応で驚いています。意見もポジティブなものが多いです。ユーザーの方からは,レコーダーとしての性能や端子の話など,主にAV機器としての質問が多いですね。興味も持たれているのもほとんどが一般の方で,家族連れも多いです。みなさん,変わり種の製品というのではなく,ソニーブランドのAV機器として普通に受け入れているようで安心しました」。
また,気になる値段と発売時期だが,「値段はまだ未定です。できる限り安くできればと思ってはいるのですが……。発売日ですが,日本は年内を目標にしています。海外では,来年をめどに出せればいいなあ,と思っています」ということだ。
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