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レベルXでに宮本氏&岩谷氏がミニトークライブ!
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2003年12月15日 |
既報の通り,恵比寿の東京写真美術館において,ファミコンの20周年を記念したテレビゲームの展覧会「レベルX」が開催中だ。本日(12月15日)特別企画として,任天堂の宮本茂氏とナムコの岩谷徹氏のミニトークライブが行われた。
「レベルX」は,ファミコンを中心に,さまざまなゲームやクリエイターの活動などを振り返ることが目的として開催。ファミコンのほとんどのタイトルや歴代TVゲーム機&周辺機器が展示され,試遊台も多数用意されている。クリエイターの映像なども見所。
トークの前に主催の東京写真美術館スタッフがイベントの現状を報告。12月4日のスタートから,現在まで6500人以上が来場し,平日で平均300人,土日には1000人以上が会場に訪れているという。特に貴重なものが出展されているわけではなく,恵比寿というお洒落な街での開催ということもあり,来場者にマニア層は少なくいとのこと。カップルや家族連れで賑わっているようだ。
今回のイベントについて,宮本氏は「ゲームそのものだけでなく,創り手側も扱ってくれているのが嬉しい」と話す。岩谷氏も「日本人はエンターテイメントの発信に長けている。それが誇りに思えるような展示会」と言う。
その後,お二人のトークショウに。まずはE3でも話題となった「パックマンVS.」について。「十字キーのみで楽しめるのが魅力」と,パックマンを宮本氏が高く評価していることをまず説明。
「今,ゲームは豪華仕様になってきたが,分業化が進み,ゲームデザイナーが本当にやりたいことをしているかは疑問」とする。その答えの1つが,シンプル操作で楽しい「パックマン」だという。実際のプレイデモも行われた。
岩谷氏も「本来の娯楽は一般の人間が面白いと思わなければならない」と語る。加えて,「米国ゲームが人気だというが,血がドバドバ流れたりしてあまり好きではない。そんなのではなく,健全で,将来胸をはって誇れるタイトルを作りたい」(岩谷氏)としている。
「今回のイベントで特に注目したものは,ファミコンロボット。またFCで育った世代が子どもを持つようになって新しいファミリーでのゲームの接し方ができてきている」という宮本氏や,「ビデオゲームの歴史は40年,FCが出たのが20年前と考えると,20年ごとに大きなブレイクスルーがある。やはりファミコンの登場はエポックメイキングだった」と振り返る岩谷氏の言葉に集まった報道陣らも熱心に聴き入っていた。
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