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GDC:正式発表前なのに大人気! CRI新ミドルウェア
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2004年3月27日 |
GDC会場で「アウトラン2」の筐体があるのは,日本でもお馴染のCRIミドルウェアブース。もちろん同社のミドルウェア「ADX」と「SOFDEC」のサンプルとしてである。
昨年GDCに初出展し,海外でも認知度は増してきている。ルーカスアーツのメジャータイトルが既に利用しているほか,ミッドウェイが標準ミドルウェアとして採用決定,アクティビジョンやヴィヴェンディ・ユニバーサルの一部タイトルなどでも採用が決まっているとか。
で,GDCではこれらを越える新ミドルウェアがお披露目された。それが既報の「Sound Factory」。
これはアーケードゲーム開発で約10年の歴史のあるツールをコンシューマーゲーム機(PCにも予定)にも転用できるようにしたもの。音量やピッチ,リバーブなどを設定し,音響効果を作り出すのに役立つツール。
開発機材はMacでFireWireやLANで接続することにより実機で鳴らすことも可能。ドルビー技術による5.1chサラウンドにも対応している。また,スクリプトによる音の演出もできる。
そして,最大の特徴がInteractive Control Sound・略してICS。これは,ピッチや音量を折れ線グラフのように設定し,リニアで変化する音を作成できるというツール。さらに音は重ねあわせができるので,これによってリアルな音をデータで作り出すことができる。デモでは某「かっこいい真っ赤なスポーツカー」のエンジン音がこれによって作られているのを見せてもらった。
今回これはまだ正式に発表する前ということで,ミーティングルーム内での展示となったが,この画期的なアイディアに世界中の開発者が殺到!
このデモを見た開発者はこぞって「早くSDKを出してくれ!」と言うらしい。日本でも使いたい開発者は多そうだが,詳細はまだ正式発表前ということで,しばしお待ちを。正式リリースが出た暁にはSOFTBANK GAMESで世界一……じゃない,宇宙イチ早く発表する予定(笑)。
[SOFTBANK GAMES]
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