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祝10周年! PSAwardsを前にPSを創った男たち集結
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2004年7月12日 |
既報の通り,ソニー・コンピュータエンタテインメントは本日(7月12日),都内にて「PlayStation Awards 2004」を開催した。その表彰式の前に,5人のスーツ姿の漢(おとこ)たちが壇上に。
ポニーキャニオン洋楽部部長・高橋裕二氏,ソニーフィナンシャルホールディングス代表取締役社長・徳中暉久氏,SCE取締役・丸山茂雄氏,SCE代表取締役 副社長兼グループCOO・佐藤明氏,そしてご存知・久夛良木健氏。
実は,彼らはプレイステーションを立ち上げた5人で,今はさまざまなポジションでそれぞれの仕事に携わっているが,PSの10周年&1億台突破を記念してたくさんの来場者の前で再び集結したのだ。
当時の思い出を語る5人だが,「発売当時“行くぜ100万台!”とか言ってたけど,実際100万台以上売れないと半導体が余ってしまって会社が潰れてしまう状況だった」「色んな会社の人に“そんなもの(コンシューマーゲーム機)やめたほうがいい”と言われた」など,秘話も多数聴けた。とても書けないような話も飛び出して,会場内の関係者たちも苦笑い。
「ソニーは技術がすごいと威張っているという批判もあったが,この5人で立ち上げたからこそ“ソフトのことも分かってくれる”とメーカーやクリエイターも信じてくれたのだと思う」と振り返る久夛良木氏。1億台もこんな苦労からスタートしていたのだ。
その久夛良木氏がプレゼンテーターを務めた「PlayStation Awards 2004 10th Anniversary」の受賞作は別記事を参照。「ドラクエVはPS2で完璧となった」という,堀井雄二氏の「ドラクエVIIIは,今冬間に合います」の心強い宣言に,場内からどよめきが起こっていた。
最後に壇上に立ったのは丸山氏。
「われわれはPSという“場”を提供しているにすぎない。あらゆる人を感動させるのはソフトであり,人の記憶に残るのはその作品とクリエイターだ」と話す。
「だからこぞエンターテイメントを提供しているんだという意識をして,クリエイターのみなさんも,われわれも,今後も感動を提供していきましょう」と挨拶し,「PlayStation Meeting」「PlayStation Awards」合わせて5時間近くにもおよんだイベントを締めた。
[原 毅彦, SOFTBANK GAMES]
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