|
コーエー,黒澤明氏原案「鬼」を核とした戦略を展開
|
|
2004年10月28日 |
既報の通り,コーエー,シブサワコウプロダクション,黒澤プロダクションの3社は10月28日,映画「鬼」(仮称)を核にした総合エンターテイメントコンテンツ戦略展開などを発表した。
「鬼」(仮称)は,黒澤明氏の遺稿(準備稿レベルだったという)を基にした物語で,戦国時代に大名と外国人の間に生まれた子どもが活躍する……というストーリーになりそう。映画は黒澤久雄氏が監督を務める!!
都内で行われた発表会には,コーエーの代表取締役社長である襟川恵子氏らが出席。襟川氏は,「(映画の)脚本は久雄氏に書いてもらったが,その素晴らしい感性に感服した。黒澤氏の感性と,コーエーやシブサワのコンテンツに対するノウハウを融合すれば,ユーザーを幸せにできるものができる」と自信をみせる。
襟川氏によれば,映画だけでなく,次世代PS用ゲームの開発(既報),キャラクターグッズ,携帯電話用コンテンツ,音楽,書籍といった多彩なメディアミックス商品展開を図るという。映画製作やゲーム開発などを含めたこのプロジェクトの総制作費は30億円,また,映画興行収入・ゲーム販売など総売上規模はワールドワイドで100億円を見込んでいる。
なお,今回の次世代PS用ゲーム発表に伴い,SCEのプレジデント兼COO・竹野史哉氏もゲストとして壇上に。久夛良木健氏からの「(ゲーム版「鬼」のゼネラルプロデューサーである)シブサワ氏の新たな挑戦に,われわれも期待が高まる。同時に,圧倒的な次世代(ゲーム)システムを用意しなければいけないと,気が引き締まる」というメッセージを読み上げた。
また,映画版「鬼」でついに監督となる黒澤久雄氏は,「映画の詳細は2005年1月に発表するが,スタッフは“黒澤組”が勢ぞろいすることになるだろう」と話す。クランクインは2005年なるの予定。
「鬼」の主演とヒロインを広く一般公募オーディションで決定することも明らかにされている。
この映画と次世代PS用ゲームとの間では,お互いの映像を利用するなどの総合的な展開が計画されている。
[SOFTBANK GAMES]
|