今日(11月8日)からTFTホールにおいて,ライセンスビジネスに関する企業向け展示会「第10回ライセンスフェア」(写真)が開催されている。(主催:ライセンスフェア実行委員会)。
会場では,お馴染みのキャラクターたちが勢ぞろい。グッズや映像パッケージなどについてのビジネス展開について商談が行われ,既にグッズになった製品などが,各社のブースで展示されていた。
東宝ブースで(左下写真)は,国民アイドル(?)「ゴジラ」を中心にした展示が行われている。SD化されたかわいいゴジラたちのグッズや雑誌登場は,ご存知の通り。「タッチ」なども変らぬ人気で来場者を集めていたぞ。
ほかに今回の東宝ブースで話題となっていたのは,10代の女の子やOLを対象としたオリジナルキャラクターたち。「シームーン・カンパニー」という,クラゲのキャラクターは,ほのぼのした可愛さがナイス。既にこのキャラクターを使った絵ハガキが水族館などでリリースされており,東宝ブースには,来年夏発売予定の浮き輪やビーチボールなども展示されていた。
さらに今月末の雑誌でデビューする「CAPee」(キャピー)という新キャラにも注目。こちらは,帽子のような生物をかぶったユニークなカワイイキャラクターで,OLにも人気が出るかも。
ぼうしと本体(?)の色による占いなど,10代のギャルにヒットしそうなキャラクター展開も予定されているという。ほかの層にもアピールできるよう,キャラクターイメージはどちらかというとニュートラルな感じになっている。
東宝では,「今までは若い女性に受け入れられるキャラクターが弱かったので,今後,こうしたカワイイキャラクターにも力を入れていきたい」としている。
特撮ヒロインのコスチュームが目を引くレイ・アップのブースは,内容充実。
「仮面天使 ロゼッタ」は,放映終了後にも人気が続き,キャラクターグッズやオリジナルビデオも登場。たくさんの関連グッズが展示されていた。(関東で)TVが終わって1年が経過しても,さまざまなキャラクタービジネスが展開している典型的な好例といえる。「ヴァニーナイツ」も後に続くか?
ほかに,ラジオでも話題の「レターフレンド」も出展されていた。何でも登場キャラクターからメールがもらえるという,新しいメディア展開に注目が集まっている。
そして,最も「ライセンスフェア」らしい出展といえたのは,レイ・アップのキャラクターデザイナーたちのオリジナルの絵がたくさん展示されていたコーナー。
要は「このキャラクターを使って,グッズや映像などを創ってみませんか?」というわけだが,単に展示されているだけでなく,インパクト度やグッズ展開の方向性が分るように上手くキャラクターを分けている。このオリジナルキャラクターを使った文房具などを,試作品として展示しているものもあった。ほのぼのしたものからRPGにも使えそうな男の子向けのカッコイイキャラ,さらには少女漫画風なものまで,この中から近いうちに街で話題になるキャラクターが登場するかも?
ほかには,「レレレの天才バカボン」や「GTO」「ミクロマン」といった,スタジオぴえろが制作する多彩なアニメキャラクターをアピールするぴえろプロジェクトブースや,手塚治虫氏の傑作たちを見ることができる手塚プロダクションブースも人気を集めていた。
さらに,ユナイテッド・メディアの「ピーナツ」(来年50周年だそうだ),東北新社の「ピンクパンサー」「サンダーバード」などなど,日本人にもお馴染みの海外キャラクターたちも出展されており,今後も国内でのビジネス展開が楽しみだ。
「第10回ライセンスフェア」は11月10日まで開催されている。繰り返しになるが,この「ライセンスフェア」は企業ユーザーを対象としたイベントで,一般ユーザーは入場できないので,念のため。
[原 毅彦,SOFTBANK GAMES]
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