■システム1
ゲームは基本操作を学ぶ「トレーニング」,ストーリーに沿ってミッションをクリアしていく「キャンペーン」,単体のミッションをプレイする「クイックミッション」,ネットワークを介した「マルチプレイ」がある。
本稿ではキャンペーンモードを軸に紹介したい。
プレイヤーはF.B.I(米国連邦捜査局)管轄下にあるHRTのメンバーとして,11のミッションで構成されたキャンペーンに挑む。
映画「トータル・フィアーズ」とは,キーとなるイベントや登場人物こそ共通しているものの,ゲームのシナリオはそのアナザーストーリー的な色合いが強い。シナリオの展開上必要なイベントを除けば物語の視野はあくまで現場(戦術)レベルに留められているので,劇場版の最大の見せ場である米・露首脳陣の疑心暗鬼と焦燥感が雪だるま式に増幅・加速されてゆく政治サスペンス的なスリルとは,面白さのベクトルが違っている。
原作と映画の中心人物であるジャック・ライアンとジョン・クラークは,ゲームでは任務の解説や情報分析といったサポート役として登場する。少なくとも “ベン・アフレックにしか見えないライアン”は登場しないので,原作や旧ライアン支持派にも馴染み易いハズ(?)。
ミッションのステップは基本的にはGRと同じだが,各所で簡略化が図られている。
■トレーニングモードでは,ハンドガン,サブマシンガン,ライフル等の射撃訓練をはじめ,ミッションに必要な基本的な訓練を体験することが出来る!
ステップは大きく分けて3段階。ミッションの背景と目標を確認し,チームの装備を選択する「プレミッション」,実際にミッションを遂行する「アクション」,そしてその結果を総括する「アクション結果」に分かれる。
「プレミッション」
プレミッションは現況と任務の概要を把握する「ブリーフィング」,ミッション達成の為のクリア条件を確認する「目標」,チーム(3名)の装備を確認/選択する「チーム」,情報局が入手した補足情報がまとめられている「情報」の4項目がある。
■「くらえ!」銃撃に崩れ落ちるテロリスト! 打撃力が弱いMP5(サブマシンガン)でも,敵の頭部を狙えば,一撃で無力化することが出来る。ただ,慣れない内は,面積の大きな体を集中的に狙った方ベターだ!
プレイヤーが突入経路やタイミングを設定する「ミッションプランニング」もGR同様に省略されており,突入経路はデフォルトで設定されている。
各ミッションに設定されている「目標X」はクリアの必須条件ではないが,これを達成すると次回のミッションからチームの装備に新しいものが加えられる。スタート当初は装備の選択肢は狭い。後々の展開を有利に運ぶ為にも,ここは極力達成を目指したいところ。
装備選択もGR式で,パッケージ化された装備一式を目的に応じて選択する。しかも今回はメンバー単位ではなく,チーム単位で装備を選択する。交戦距離は概して近いので,銃の選択基準は精度よりも弾薬の種類(=威力)と消音器の有無に重きを置いたほうが良いだろう。
チームのメンバーはランダムに振り分けられる。本作では,各隊員には名前と性別が設定されているだけなので,チーム編成はミッションの成否に直接影響しない。
「情報」は,ストーリーの流れを把握する上で重要だ。ここではジャック・ライアンが分析官として名前だけ登場する。特に展開がテンポアップする中盤以降は必ず目を通しておくことをお勧めする。
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