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「THE EYE OF JUDGMENT BIOLITH REBELLION 〜機神の叛乱〜 SET.1」第1回メディア対抗大会参戦記(3/3 ページ)

発売直後からカードの売り切れが続く話題の次世代トレーディングカードゲーム「THE EYE OF JUDGMENT」。今回は発売元のSCEが主催した第1回メディア対抗大会の模様をお伝えする。

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最終戦 vs GameSpot Japan〜すべての教訓を生かすべく

 浅原先生に敗北した結果、筆者は11位・12位決定戦に駒を進めることになった。ここまでの戦績は3戦して1勝2敗。こうなれば是が非でも最後の1戦、勝ちを収めたい。そんな最後の勝負の相手となるのはGameSpot Japanの大内さんだった。自然体でプレイする様は、本当にEOJを楽しんでいるように感じられる方であり……なんというか、邪悪な筆者には、ちくちくと胸に突き刺さるものがあった。

編集 勝ちましょう。ここは、最後に勝ちましょう。なんとしてでも勝ちましょう。今のところいいとこ、あまりありません。

 あぁ、悪魔のささやきが聞こえるぅ。

 かくして最終戦――の前に、筆者は浅原先生の鮮やかな手並みに引かれ、ついスターターデッキから「セ・ホーリンの不敗砦(土)」と「ゴーリの地割れ(スペル)」を除外、祭壇島コンボ用に「カデナの動く島(水)」と「ゴーリの祭壇(スペル)」を入れてしまった。これが最終戦に、ちょっとした面白い展開を生むことになる。

 序盤は静かにスタート。大内さんもスターターデッキ使いらしく、似通ったカードを出し合いながら淡々とターンが進んでいく。そんな中、先に大内さんがチェックをかけてきそうな気配が見えてきた。この時点で筆者の手札には「機巧巨像(機巧)」と「ゴーリの祭壇(スペル)」。さらに大内さんは左上と中上にクリーチャーを配置するものの、右上を開けていた。ここは、右上にある「ベノアの闇討ち(水)」の体力を削っておけば……。

 熟考の末、まず右上の「ベノアの闇討ち(水)」が体力3点になるよう削っておく。次のターン、大内さんはチェックをかけてきた。この時点で右上の木フィールドは開いたままだ。

 ここで筆者は悩んだ。「ゴーリの祭壇(スペル)」を使えば、一気にマナを補充し、「機巧巨像(機巧)」で上段の2体を貫き崩せる。だが、大内さんもスターターデッキ使いだとすれば、必ず「シオンダルの火祖神(火)」が入っているはずだ。マナを見る限り、「ゴーリの祭壇(スペル)」を使えば、みすみす大内さんに神様を召喚する機会を与えかねない。

 進むべきか。引くべきか。

 悩んだ結果……筆者は初戦で“守り”に入ったがゆえに負けていったことを思い出し、勝負に出た。

 「ゴーリの祭壇(スペル)」でマナ補充。「機巧巨像(機巧)」を召喚。タワーブラスターで一気に2体を撃破。次ターン、大内さんは筆者の予想通り、9マナを使って「シオンダルの火祖神(火)」を中上の火フィールドに召喚。「体力9/攻撃3」であり、かつ火フィールド以外の全フィールド上の敵クリーチャーを魔道攻撃するという強力な超重量級クリーチャーなのだが、この時点で筆者のクリーチャーは左下の火フィールドに体力2の「迷い弓の女エルフ(木)」、左中の土フィールドに体力4の「大斧のドワーフ(土)」、右上の木フィールドに体力6の「機巧巨像(機巧)」という配置だ。つまり一撃を受けても、落ちるクリーチャーがいない状態だったのだ。

あれ? 我々、アイティメディアなんですけど、名前のところに余計な横棒が入っていますね……。どうでもいいことを今さら気がつきました……

 次のターン、筆者は「機巧巨像(機巧)」で「シオンダルの火祖神(火)」を攻撃。左上にクリーチャーがいないことと、左上が対立属性の水フィールドであることから、当初は11点もあった神様の体力が一気に残り1点まで削られてしまう。つまり左下で生きている「迷い弓の女エルフ(木)」を1マナで動かせば、いつでも神様を倒せる状態になったのだ。

 ここで事実上、決着はついた。以後は「癒しの慈雨(スペル)」でクリーチャーを回復させつつ、最後の最後までとっておいた「セ・ホーリンの不敗砦(土)」を中上の火フィールドに召喚することで5マス目を支配。強気で行ったことで、最終戦に勝利することができた……。

EOJ基本テクニック「最後まで諦めない」

 実際にデュエルをしてみると「あぁ、もうダメだ」と諦めてしまうことがよくある。だが、たとえ対戦相手のチェックを外せないままターンエンドするしかない状態でも、最後まで諦めず、相手にターンを譲ってみることをお勧めする。たとえ相手がどれほど大量のマナを持ち、どれほど大量のカードを持っていても、最後の5体目となる“召喚できるクリーチャー”を持っていない場合もよくあるのだ。なにしろEOJでは、クリーチャーを召喚した時、攻撃範囲に攻撃可能な敵クリーチャーがいれば、必ず攻撃を仕掛けてしまう。その結果として味方まで攻撃してしまい、味方クリーチャーを倒してしまう場合もありえるのだ。“最後まで諦めないこと”。それが勝利を呼び込む最低条件であることを決して忘れないようにしよう!


戦い終えて……

 今大会の優勝者はSCEの方。準優勝もSCEの方。同じようにデッキを作り込んでいた参戦者がいたにも関わらず、やはりSCEの方が上位を独占したというあたり、“カードだけで勝てるとは限らない”というEOJの特徴がよく出ていたと筆者は感じた。

 ただ、個人的に残念に思ったこともある。

 なにより残念なのは、デュエルのリプレイを外部記録できないことと、リプレイをオンラインに流せないところだ。もちろん、別にレコーダーを接続すれば可能になるが、今回の決勝戦や3位決定戦、爆笑を誘った最下位決定戦などは、ぜひともみなさんに見て欲しいデュエルだった。

 というわけでSCEさん。リプレイデータのオンライン公開、考えていただけませんか?

編集 ……11位ですか。

筆者 (ギクッ!)

編集 お疲れ様でした……そうですか……11位ですか……。

筆者 (ガクガクブルブル)

 筆者のその後は……あえて語るまい。

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