「internet Adventure」って一体何者?(2/2 ページ)
セガが発表した“3Dインターネットブラウザ”である「internet Adventure」。リリースを読んでも話を聞いてもさっぱり分からなかったので、セガ本社に乗り込んで小一時間問い詰めてきました。
なるほど。ここまで分かってきたのは、
- 〔iA〕はデスクトップ上に表示できる
- ユーザーには1人1体のアバターが与えられる
- それぞれのURLごとにアイランドが表示される
- アイランド上には、ユーザーが家を持てる
- アイランド上でユーザーコミュニケーションが可能
といったところ。ただしここで疑問に思うのは、自分のホームページから作られたアイランドを荒らされるのもイヤだし、それだけじゃなくて、特定企業のサイトへ勝手に家を建てちゃって大丈夫なの? ということだ。この点について聞くと「各サイトのオーナーは、アイランドをオーナー化できますので、アイランドをカスタマイズできるようになっています。入室制限ももちろん可能ですよ」と木岡さん。
ただ、“制限”だけを強調すると何となくマイナスなイメージがつきまとうが、木岡さんによると「ビジネス用のスペースとして、建物を配置してイベントに使ってもらうことも可能」なんだとか。実際に〔iA〕の公式テーマパーク「iA-world.jp」では、その名前の通り「テーマパーク」を展開するそうだ。
「これが〔iA〕のもう1つの要素である『ゲーム』ということなんです」と木岡さん。〔iA〕には“Webサイト”と“CGM”(Consumer Generated Media:ユーザーが作り上げるコンテンツ)、それに“ゲーム”という3要素が盛り込まれている。最近はやりの“メタバース”と呼ばれる仮想世界のような、ただの3D空間にとどまらず、ゲームとしても遊ぶことができるわけだ。「なんせ、セガが作っているんですから」(木岡さん)。「iA-world.jp」では、アイテムショップなどが用意されるほかにも、遊園地のようなアトラクションが設けられる予定となっている。このあたりにビジネスモデルのヒントがあるのだが、企業向けのアイランドであれば、そこのストラクチャーを手がけることでのビジネスも生まれるだろうし、またユーザー向けとしては、アバターのアイテムや家具を販売する、といったことも考えられるわけだ。「ただし詳細は未定です。そのほかにも、RPGなどのゲームを提供して、そこに訪れるユーザーからお金を払っていただく、というパターンもあるかもしれません」(木岡さん)。
なお、ゲームということで付け加えておくと、〔iA〕内にはモンスターが徘徊しており、これを倒すことで経験値をもらったりすることもできる。ただし木岡さんによると、これはあくまでも“息抜き”のようなもの。本格的なゲームは、先ほど述べたような別の形で提供する予定だそうだ。
ところで〔iA〕だが、3月13日からクローズドβテストを実施することとなっている。その後のスケジュールは未定だが、興味を持った人はぜひとも応募してほしい。PCスペックが高くない人でも大丈夫。「5年前のPCでも動くように設計してあります」の言葉通り、ノートPCでも、大抵のマシンなら動くはずだ。「“百聞は一見にしかず”です。ぜひ体験してみてください」(木岡さん)。
インターネットアドベンチャー〔iA〕(アイエー) | |
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正式サービス開始予定 | 2008年初夏 |
クローズドβテスト開始 | 2008年3月13日 |
原案・企画監修 | 渡辺修司 |
クローズドβテスト時の動作環境 | |
ブラウザ | Internet Explorer6.0以上(Internet Explorerは必須となります) |
OS | WindowsXP/Vista |
CPU | Pentium4/1.4GHz以上 |
メモリ | 512MB以上 |
HDD空き容量 | 1.5GB以上 |
グラフィックスカード | Intel 855G以上のオンボードグラフィックスチップ、GeForce3 以上、RADEON8000以上のグラフィックスカードのいずれか |
DirectX | DirectX9.0c |
ネットワーク環境 | ADSLなどのブロードバンド環境 |
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