コーエー取締役バンド再結成?――コーエー創立30周年記念パーティー
コーエーは、創立30周年の記念パーティーを帝国ホテルで豪華絢爛に開催。おもてなしのライブも行われた!?
レパートリーが増えたのでアンコールにお応えします
「川中島の合戦」以来、歴史を題材にしたシミュレーションゲームを原点に、アクションンゲームやオンラインゲームに至るまで幅広いゲームタイトルを世に送るだすコーエーが、創立30周年記念パーティーを、帝国ホテルで華々しく行われた。パーティーにはコーエー関係者や取引先をはじめ、ゲームクリエイターやゲーム関係者、政府関係者、財界人など、コーエーの長い歴史を語る上でかかせない人々が参列した。
コーエーは、1978年栃木県足利市に染料問屋として創業。1980年に現コーエー ファウンダー取締役名誉会長の襟川恵子氏が、現ファウンダー取締役最高顧問の襟川陽一氏にシャープ「MZ-80C」をプレゼントをしたことをきっかけに、翌81年「川中島の合戦」と「投資ゲーム」を発売。以後、「三国志」や「信長の野望」など、歴史シミュレーションというジャンルを確立。「真・三國無双」を契機にアクションンゲームの製作にも力を入れている。また、1994年に発表された「アンジェリーク」により、女性向け恋愛シミュレーションゲームという市場も開拓した。
代表取締役執行役員社長COOの松原健二氏は、今年7月25日に創立30周年を迎えられたことの感謝を延べ、先述した「MZ-80C」が今コーエーがあるきっかけとなったとエピソードを紹介。ビデオゲームの歴史とともに成長したコーエーが、激変のゲーム市場の変化に立ち向かうべく、「創造と貢献」という理念の元、中期経営方針に基づき2011年度には500億円の売上を計上できるよう、そしてその後の歴史の基盤となるよう整えていくと挨拶した。
続いて、社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)会長でありスクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏が来賓の挨拶。
「常に業界の模範であり、リーダーであるコーエーは、企業業績も健全で利益率でも業界随一です。いつもゲーム業界全体を見据え、CESAの設立にも尽力していただきました。コーエーを一代で確立した襟川氏に敬服するばかりです。個人的な思い出として、数年前スクウェア(現スクウェア・エニックス)の社長に就任した際、ゲーム業界に不慣れな自分はコーエーをベンチマークとすべきとし、襟川氏に助言を求めたことがありました。懇切丁寧にアドバイスを受けた際、ゲームの作り手がどう社会に貢献していくのかを考えていらっしゃり感銘受けたものです。当時から話題になっていたゲームの悪影響の噂について襟川氏は、本当にゲームが教育に悪いのならゲームは作らない信念があります」(和田氏)
和田氏は、今でもその言葉を鮮明に記憶しており、社長業をする上での師匠であると、コーエーのさらなる発展を祝った。
会場は帝国ホテルということもあり豪華絢爛。「信長の野望」と題されたコーナーには、吉兆や伊勢長、なだ万、鮨源と有名店が軒を並べ、戦国時代をほうふつとさせる和食を用意。囲碁の戦国蒸しや鉄砲焼き、戦茶づけなど、信長の野望の世界が堪能できるという仕組みだ。また、「大航海時代」と題されたコーナーには、帝国ホテルが腕によりをかけた西洋料理が取り分けられる。もちろんこちらも大航海時代をテーマに海産物を豊富に取りそろえていた。そして、「三国志」と題されたコーナーには中華料理店の北京自慢の三国志の宴が催され、特製 真・三國無双肉饅などに舌鼓を打つことができた。
パーティーは途中、歓談の時間をはさみ、コーエー設立当初からの付き合いがある日本デザインセンター最高顧問の永井一正氏への表彰式や20周年記念パーティーでも登場した取締役役員のみで構成されるバンドによるライブも行われた。特に「コーエー取締役バンド」とでも命名したい彼らのライブでは、襟川名誉会長によるボーカルを中心に練習の成果を披露。「イパネマの娘」、「ダイアナ」、アンコールに応えて「思い出の渚」を歌い上げた。
最後に社団法人デジタルメディア協会副理事長 角川グループホールディングス代表取締役会長兼CEO角川歴彦氏が登壇し、コーエーのますますの発展を祈願し、パーティーの幕となった。
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