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「CEDEC AWARDS 2008」大賞4作品が決定! 特別賞は「あの人」に日々是遊戯

開発者の投票により、特に優れたゲーム開発“技術”を表彰する「CEDEC AWARDS 2008」。その授賞式が、9月10日の夜、CEDEC会場となった昭和女子大学・グリーンホールにて行われた。

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 ということで、昨日も紹介したとおり「CEDEC 2008」開催2日目の9月10日、優れたゲーム開発技術を“開発者”の投票により選定・表彰する「CEDEC AWARDS 2008」の授賞式が、昭和女子大学・グリーンホールにて行われた。

 「プログラミング・開発環境」、「ビジュアルアーツ」、「ゲームデザイン」、「サウンド」の4部門、各5作品ずつがノミネートされた本アワード。最終的な投票の結果、各部門の大賞に輝いたのは下記の4タイトルとなった。

【プログラミング・開発環境部門】

  • MTフレームワーク(カプコン)
選考のポイント:「ゲームフレームワーク」概念の実現と、その知識の普及

【ビジュアルアーツ】

  • ICO(ソニー・コンピュータエンタテインメント)
選考のポイント:それまでにない光と影、空気感を持ったビジュアルの実現

【ゲームデザイン】

  • スーパーマリオブラザーズシリーズ(任天堂)
選考のポイント:絶妙なタイミング調整と、緻密に構築されたレベルデザイン

【サウンド】

  • ゼルダの伝説シリーズ(任天堂)
選考のポイント:サウンドデザインとゲームデザインの巧みな融合

 今回は第1回開催ということで、対象が“2008年3月31日までに発売されたすべてのゲームに関わる技術およびその開発者”とべらぼうに広く、投票にあたってはかなりの激戦が予想されたが、終わってみれば「やっぱりそう来るだろうな」と、おおむね誰もが納得いく結果となったのではないだろうか。

 また、このほか授賞式では、テレビゲーム黎明期から現在に至るまで、常にゲーム業界をリードし、ゲーム産業の発展・振興に貢献してきたとして、任天堂の宮本茂専務に「特別賞」が与えられた。ちょっと照れくさそうにトロフィーを受け取った宮本氏は、「講演は明日の予定だったので、今日はスピーチはないと思ってたんですが」と笑いつつ、「(ゲームが)ようやく世に認められるものになってきた。参加者の中でも一番の年寄りになってしまいそうですが、これからも若い人たちがゲーム業界に入りたいと思ってくれるように、一緒にがんばっていきましょう」と、受賞の喜びを語ってくれた。

 開発者の視点で、タイトルそのものではなく、そこに使われた“技術”の優劣を評価する、というコンセプトは非常に面白い。今年は顔ぶれがちょっと豪華すぎたが、その意味では来年からが本番とも言える。果たして来年はどんなタイトルが大賞に選ばれるのか、来年の開催にも期待したいところだ。

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