名越稔洋氏や中村光一氏など、5人のキーマンが注目タイトルを語る――セガ コンシューマ新作発表会(2/3 ページ)
来春までにセガから登場するタイトルを紹介する「セガ コンシューマ新作発表会 2008 秋」が開催。「ファンタシースター」「シャイニング」シリーズの新作に加え、「龍が如く3」や「風来のシレンDS2」などの新情報が明らかになった。
428 〜封鎖された渋谷で〜
サウンドノベル最新作「428 〜封鎖された渋谷で〜」は、チュンソフト 総監督のイシイジロウ氏が紹介を行った。200x年4月28日に渋谷で巻き起こるサスペンスを描いた428では、赤の他人であるはずの複数の人間のストーリーが互いに交差し、連鎖していく。プレイヤーは刻一刻と変化する状況に対応し、適切を思われる選択肢を選びながら、物語を読み進めていくこととなる。
ゲーム内容に触れすぎるとネタバレにもなりかねないサウンドノベルとあってか、イシイ氏からはまず、ゲーム本編クリア後に登場するボーナスシナリオの存在が明かされた。ボーナスシナリオを手がけているのは、推理作家であり「かまいたちの夜」でシリーズファンにはおなじみの我孫子武丸氏、「月姫」「Fate/stay night」「MELTY BLOOD」などのヒット作を手がけたTYPE-MOONの2組で、我孫子氏のシナリオには女優の小林涼子さん、俳優の須賀健太さん、声優の大塚明夫さんが出演しているとの発表もなされた。なお、ゲーム本編のシナリオはプレイステーション 3用ソフト「忌火起草」に引き続き、北島行徳氏が担当している。
ゲーム音楽には「ALWAYS 三丁目の夕日」「ローレライ」などを手がけた佐藤直紀氏を起用。イシイ氏は佐藤氏起用の経緯を、「日本映画の作曲家としては現在、個人的にはベストな方だと考えており、一番お願いしたかった作曲家の方です。直接、事務所まで電話してお願いしました」と説明した。なお、428にはテーマ曲も用意されており、こちらはゲーム中、本人役で登場しているロックシンガーの上木彩矢さんが担当するとのこと。
ボーナスシナリオ、ゲーム音楽、テーマ曲に続いて、最後にイシイ氏から語られたのは、「東京ゲームショウ2008」のセガブースで428をプレイした人に体験版を配布すること。体験版では、製品版に収録されているものと同様の、ストーリー導入部分をプレイすることができるという。
不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 〜砂漠の魔城〜
2001年に発売された「風来のシレンGB2 〜砂漠の魔城〜」の世界観・ストーリーをベースに、全編にわたってリニューアルを施したタイトル「不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 〜砂漠の魔城〜」を紹介したのは、チュンソフト 代表取締役社長の中村光一氏。
風来のシレンDS2は、荒涼とした砂漠の中にある異国情緒あふれる城下町、そこにそびえる異様な“魔城”を舞台としたダンジョンRPGで、Wii用ソフト「不思議のダンジョン 風来のシレン3 〜からくり屋敷の眠り姫〜」との連動要素がある。具体的には、風来のシレン3の“風来救助”で得た“救助ポイント”を風来のシレンDS2で取得することにより、普通にプレイしても登場しないレア道具などと交換できるという。
ゲーム紹介に加え、中村氏は本作のプロモーションキャラクターとして、演歌歌手のJEROさんを起用したと発表。「JEROさんの持つ和の心と斬新なスタイルの融合、未知の世界へのチャレンジ精神がシレンの世界観にマッチしていた」と起用理由を説明した。
自身も出演する風来のシレンDS2のテレビCMに、オリジナルソングも提供するというJEROさん。発表会で公開されたビデオメッセージでは、「(オリジナルソングには)人生はひとつしかなく、いろんな試練がある。その試練を乗り越えることが大事だという思いを込めています。これは風来のシレンの面白さにも通じるものです。精一杯歌わせていただきます」とコメントしていた。なお、東京ゲームショウ2008では、JEROさんがオリジナルソングを初披露するという。
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