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オンラインゲームに潜む影――あなたのキャラクターは大丈夫?(後編)(2/2 ページ)

最近、オンラインゲームの世界でも話題になっている「アカウントハック」。セキュリティソフトの導入や、こまめなWindowsアップデートで多くは回避できるのだが、今回は“もしも”アカウントハックされてしまった際の対処方法について。前編とあわせてどうぞ。

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まずは自分のPC環境を見直して、セキュリティの向上を

 キーボードの入力内容を定期的に外部に送信し、IDやパスワードを盗み取る「キーロガー」やPCを外部から勝手に操作できるようにする「バックドア」といったマルウェアのほとんどはセキュリティソフトでシャットアウトできる。

 現在流通しているさまざまなセキュリティソフトを表にしたので、まだセキュリティソフトを導入していない人はこちらを参考にしていただきたい。

  • 「ノートン・インターネットセキュリティ 2009」(シマンテック/6825円から):新種のウイルスや侵入手法に対応するための定義ファイルの更新など、毎日のアップデートを自動的にインストール。ハードディスク上にある不要なファイルを定期的に消去する機能やハードディスクの中身を自動的にバックアップし、必要な時にはワンクリックで復元できる機能など、普段のPC使用時に便利な機能が充実している。
  • 「マカフィー・インターネットセキュリティスイートwith サイトアドバイザ」(マカフィー/5775円から):新種のウイルスや侵入手法に対応するための定義ファイルの更新など毎日のアップデートを自動的にインストール。ハードディスク上にある不要なファイルを定期的に消去する機能やハードディスクの中身を自動的にバックアップし、必要な時にはワンクリックで復元できる機能を搭載している。
  • 「ウイルスバスター 2009」(トレンドマイクロ/4980円から):パスワードのキー入力を暗号化する機能やインターネット経由の侵入をブロックする機能はもちろん、小さい子がアクセスできるWebサイト・インターネットの利用時間や曜日を設定可能。上位パッケージにはクレジットカードの不正使用を最高100万円まで保証、パソコン関係のトラブルの無料電話サポートサービスが付属している。
  • 「Kaspersky Internet Security 7.0」(ジャストシステム/4914円から):元KGBの暗号解析部隊に所属していたカスペルスキー氏率いる研究所が作り上げたロシアのセキュリティソフト。世界最高峰の検知能力を誇るとされ、ウイルス発見からワクチンの配信までの平均時間は約1時間半。フィッシングサイトリストと照合し、疑わしいサイトへのアクセスを禁止する機能やデータを保護する機能などが搭載されている。
  • 「Windows Live OneCare」(マイクロソフト/5775円から):マイクロソフトが提供する常時稼働のPCケアサービス。システムトレイアイコンにPCのセキュリティがきちんと設定されているか、緑黄赤の3色で知らせてくれる。セキュリティ機能だけでなく、6時間ごとにPCのチューンアップを行い、問題が発生する前によくある問題を検知して修正する機能も用意されている。
※価格はすべて税込みです。

 上記で紹介したこれらのセキュリティソフトは、いずれも試用期間が限られたお試し版が配信されているので、実際にインストールして自分のPCで動作を確認してみるといいだろう。もちろん継続して使用するにはお金がかかるが、「自分だけは大丈夫だから、セキュリティソフトなんかいらない」などと考えずに、アカウントハックによる被害を未然に防ぐ設備投資だと考えたい。手塩にかけて育てた自分のキャラクターが失われしまってからでは遅いのだから。

セキュリティソフトによっては複数のライセンスが付与しているものもあるので、自分の所有PCの台数に合わせて検討を

他人事ではないアカウントハックの恐怖、あなたは対策してますか?

 このところ、多発するアカウントハックの被害に対して、オンラインゲームメーカーも力を入れるようになってきたが、犯人や被害状況を特定することが難しく、被害者のキャラクターデータの復旧にも時間がかかってしまっているのが現状だ。

 また、近年では1つのアカウント、パスワードで複数のサービスが利用可能になるシステムが普及しつつある。これはメールやインスタントメッセンジャーのアカウントだけではなく、クレジットカードなどの重要な情報と紐付けられているサイトも1つのアカウントでログインやサービスを利用できるようになるもので、ユーザーが管理するIDやパスワードが1つになるというメリットの反面、1つのアカウントがアカウントハックによって漏洩してしまうと、そのIDで利用できるすべてのサービスが他人の手に渡ってしまうことになる。

 アカウントハックの被害にあわないようにするには、何度も繰り返すが、やはり怪しいサイトにアクセスしない、パスワードをメモに書いてPCの近くに放置しない、定期的にパスワードを変更するといった日々の心がけが重要になってくる。

 今までPCのセキュリティを心がけている人はもちろんより一層の注意を、オンラインセキュリティに対する考えを軽んじていた人はこれを機にぜひPCのセキュリティを見直していただきたい。

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