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まったりゆったりスローライフ たまには街におでかけしましょ「街へいこうよ どうぶつの森」レビュー(2/2 ページ)

「どうぶつの森」シリーズ最新作「街へいこうよ どうぶつの森」が、Wiiで登場した。その名の通り、今回は街におでかけすることができる。行動範囲だけでなく、いろいろとチューンアップされている本作ではあるが、基本部分は全くと言っていいほど変わらない。「どうぶつの森」はずっと「どうぶつの森」のままなのだ。

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刺激に満ちた街へいこう! 〜どうぶつの森写真館・街編

 本作で初めて行けるようになった街は、にぎやかにキャラたちが行き交い、今までになかった施設が多く存在する、刺激的なスポットだ。全体的に多くのお金を要する施設が多いので、しっかりと財産を蓄えてから行った方がいいだろう。

田舎の村から大都会へ……。いったい何が待っているのだろうか

道行く人々もどこか浮かれ気分。こちらのテンションも上がるというものだ

劇場ではししょーと呼ばれる芸人のショーを見て、リアクションを覚えることができる。覚えたリアクションは友人とのコミュニケーションのひとつとして活用しよう
あのハッケミィの本拠地は、街にあった! うさんくさい占いを本作でも発揮してくれる
グレイシーグレイスには高級家具や高級衣服が並ぶ。金額を聞いてア然……。すいません、出直してきます

ハニワくんの案内で行われるオークションは出品や落札の締め切りが決まっている。まめにチェックしておくべし
カットリーヌさんふたたび。ヘアカットのほかに特殊なメイクもやってくれる。特殊メイクではプレイヤーキャラの顔をなんとMiiの顔にしてくれる……! まさに自分が村の住人になることができる楽しい新機能だ
街にはハッピールームアカデミーの本部がある。今まで手紙のやりとりでしか知らなかったアカデミーに入れるようになるとは……。何だか感慨深い

本部内にはモデルルームもある。こんな部屋、作ってみたいっすねぇ
路地裏でひっそりと営業するイナリ家具は会員制の家具屋だ

おでかけで広がる楽しさ Wiiスピークで気軽にボイスチャット

 「どうぶつの森」と言えば、当初からコミュニケーションを楽しめるゲームとして作られてきた。初代「どうぶつの森」では1つの村に4人で住めるほか、コントローラパックで別の村へおでかけすることができた。「どうぶつの森+」ではGBAケーブルによるGBAとのコネクトで新しい遊びが提示され、「どうぶつの森e+」ではカードeリーダー+という周辺機器を使ってカードとの繋がりによって遊びの幅が広がった。「おいでよ どうぶつの森」ではWi-Fiを介した交流やすれちがい通信ができるようになった。

 そして本作では、Wi-Fiでのおでかけはもちろん、Wiiスピークという周辺機器をお互いに接続していれば、自由にボイスチャットしながらプレイができる。またWiiConnect24を介したアイテムの配信など、Wiiならではのより自由なつながり方を楽しむことができるようになっている。一度友人の村におでかけしたりしていれば、WiiConnect24の機能で、友人の村からどうぶつが引越ししてきたり、友人のキャラについて「あんなことしてた」「こんなのが好きらしい」と噂が広がったり、ハッピールームで友人の部屋が紹介されるなど、知らず知らずのうちに友人の村との交流が進んでいたりして面白い。本作をプレイしている友人と村同士の交流をすれば、村での生活は何倍も楽しくなるだろう。

 実際にともだちコードを交換した友人とお互いの村に行ってみたのだが、通信環境は良好。少しのタイムラグもなく、自由に村の中を歩き回れた。新機能であるWiiスピークによる会話も試してみたところ、これまたなかなか快適。先方はテレビの上にWiiスピークを置いていて、2メートル離れたところでしゃべっていたらしいが、テレビのスピーカーを通して普通にクリアに聞こえる。友人の家にはお子さんがいるのだが、同じ部屋でしゃべっているお子さんの声もしっかり拾って父子の会話がしっかりと分かるほどだった。

 筆者はといえば、逆にWiiスピークのマイク部分を自分に近づけてみて、数10センチの距離で適当にしゃべってみたのだが、友人側で特にうるさく聞こえたということはなかったようだ。もしかしたら、声量を適切に調整するような配慮がなされているのかもしれない。いずれにせよ、ただUSBポートにつなげただけではあるが、普通に何の問題もなく使用できていたのは間違いない。そしてそれが、本作の面白さをしっかりサポートしている、とも感じた。お互いにともだちコードを交換しあえる仲であれば、ボイスチャットも楽しいはず。ヘッドセットもいいが、そういった制約なく、ただ置いておいてしゃべるだけ、という環境的な敷居の低さが、ボイスチャットに抵抗がある人にも受け入れられそうだ、と思った。

ともだちリストにあらかじめ名前と村名とともだちコードを登録しておく必要がある。事前に友人に聞いておこう。自分の情報を伝えるのも忘れずに
やったー! 友人の村に遊びに来たー! 「おいでよ どうぶつの森」でこの感覚は経験済みだが、やはりうれしいものである
友人が筆者の村に来た。仕掛けた落とし穴にまんまとひっかかったところをパシャリ

Wiiスピークがなくても大丈夫。チャット機能も充実している

2人で仲良く釣り。まったりまったり。癒されます
かと思ったら、突然むしあみで殴り合い! これはこれで楽しいです。Wiiスピークがあれば、お互いの笑い声を聞きながらプレイできて、何とも不思議にあったかい感じ

正統進化した「どうぶつの森」は、冬のリビングで受け入れられる?

コミュニケーションツールとしての優秀さは折り紙付き!

 総じて、よくも悪くもどこから切ってもどこまで行っても「どうぶつの森」である、という点が、評価の分かれどころか。筆者の友人には「ゲームはちゃんと終わってくれなきゃイヤだ。エンディングのないゲームは嫌い」という性分の人もいれば、発売から3年経ったというのに、いまだに「おいでよ どうぶつの森」を日々遊んでいるという人もいる。ゲームの嗜好は人それぞれだ。当たり前の話だが、「どうぶつの森」シリーズのファン、興味がある人には文句なくオススメのタイトルではある。

 ただ「おいでよ どうぶつの森」があれだけヒットしたのは携帯型ゲーム機の特性とマッチしたから、という部分もあると思う。据え置き型ハードに戻ってきた本作を「おいでよ どうぶつの森」ユーザーがどれだけ受け入れるのか、というのが気になる点だ。


 本作のために家のテレビを一定時間占領する、という行為が、他の家族も巻き込んで、楽しい時間を創るきっかけになれば、それはそれで面白い。元より1度のプレイ時間はそんなに長くなくてもよいタイプのゲームなので、すんなりと家族の時間になじむかもしれない。1人で黙々とやるにしても、毎日の村の変化を楽しむことはできるが、やはり、家族なりおでかけ先の友人なりがいた方が、本作を何倍も楽しむことができるだろう。年の瀬の年末商戦に間に合う形で発売となった本作は、冬の一家団らんの絵に彩りを与えそうだ。

「街へいこうよ どうぶつの森」
対応機種Wii
ジャンルコミュニケーション
発売日2008年11月20日
価格(税込)5800円/Wiiスピーク付き7800円
プレイ人数1〜4人
通信ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
対応周辺機器Wiiスピーク
※1 Wii本体に接続してテレビの上に設置するマイク機能を持った周辺機器
※2 イベントに関するアイテムや非売品、村の形状やベルは引き継がれません
(C) 2008 Nintendo
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