世界最強ママチャリで往く! 埼玉発、東京湾行きサイクリング:散歩するガジェット(3/3 ページ)
最新型電動アシスト自転車ビビチャージ・W、16Ah予備バッテリー、自転車対応ゴリラナビ、ガーミンGPSサイコンというママチャリフル装備30万円オーバー仕様で、埼玉から葛西臨海公園まで往復約70キロメートル、荒川サイクリングロードを往ってまいりました。
まとめ1:16Ahバッテリーの走行距離
オートマチックモードのカタログ上の走行距離は約90キロメートルですが、今回、実走では約70キロメートルでした。「(社)自転車協会が定める電動自転車の走行距離の測定方法に関する基準に準拠したテスト条件」の環境温度は「15から25度」「無風」、ランプ「消灯」で、実走と「5度から15度ぐらい」「一部向かい風」「一部点灯」といった部分が違いました。
メーカーに確認したところ、寒さで性能が落ちるというバッテリーの特性がいちばん影響しているそうで、もちろん向かい風やランプの点灯でもバッテリーは消費するとのこと。筆者と装備を合わせると65キログラム前後の重量だったのですが、重量がこれより増せば当然、走行距離にも影響が出ます。
「なんだカタログ値ほど走れないんじゃん」とガッカリしてしまうかもしれませんが、ちょっと冷静に考えるとまずママチャリで1日に70キロメートル走りませんから、数日に1回の充電で運用できるし、休日には遠出もできるということです。とにかく、まずよっぽどのことがない限りバッテリーが切れることがないという安心感はすばらしい。バッテリー残量をちらちら気にしながら走っていては、せっかく快適な電動アシスト自転車がだいなしですし、危険でもあります。
まとめ2:ゴリラ、Edge800Jの使い勝手
使うまで未知数で「おまけ機能では?」と思っていた、ゴリラのサイクルコンピューターとGPSロガーとしての機能が便利でした。「画面が小さくて見にくいのでは?」と思っていたEdge800Jのナビ機能も、道路を強調した地図のデザインの視認性が高く実用的でした。それぞれ最初の印象と違っていた部分で、最終的にはゴリラの詳細情報画面で速度などを確認しながらログ記録しつつ、Edge800Jで現在位置を確認し、心拍数を確認しながら走るという使い方になりました。
まとめ3:ビビチャージ・Wの健康維持、ダイエット効果
走り出した初日、風邪気味で軽くセキが出るような状態で悪化を覚悟していたのですが、長時間の有酸素運動で血行が良くなったせいか、いつの間にか治っていたのはうれしい誤算でした。運動強度の目安ともされる心拍数は、気温10度前後の平地無風状態でギア3段目、約時速20キロメートルで走行したとき、パワーモードで110から113bpm程度、オートマチックで117から120bpm程度、平地充電で145から150bpm程度でした。このようにビビチャージ・Wはギア変更や速度以外にも、走行モードで運動の負荷を変更することができます。「使うことはないかも……」と思っていた、平地充電モードに思わぬ使い道を発見です。
健康維持やスポーツトレーニングに適した心拍数は、ランニングと自転車でも違いますし、年齢、気温などによっても変わるので、実践される場合は「運動強度」「有酸素運動」「心拍数」をキーワードに関連書籍を探してみることをおすすめします。
213キロメーター走行後、体重2キログラム増
ところで「こんだけ走ったんだからどれだけダイエットできたの?」っというのが素朴な疑問だと思うのですが、実は合計213キロメーター程度走った後、体重を計測しましたところ2キログラム増量していました。これは、休憩でお茶を飲んでハイカロリーのクッキーを食べるようにしていたことも原因があったのではないでしょうか。ここのところちょっと取材に出ては、自宅の作業部屋で座って調べ物、原稿書きという生活の繰り返しでごっそり筋肉が落ちていたのですが、走行後、数週間経った今でも脚と腕の筋肉がしっかり張っているのが触っただけで分かります。
このように体重の増減に関しては個人差がありましょうが、血行が良くなる、良く眠れるようになる、というのはだいたいの人に共通した、長時間自転車に乗った際に見込める効果はあるかと思います。通常の自転車だと近所しか走れなくて飽きてしまったり、そもそも運動になるほどの距離の走行が難しい場合もあるでしょう。でも、電動アシスト自転車であれば体力に自信のない女性でも、気軽に走りはじめることができます。
それから、筆者がそうだったのですが、ギア以外に走行モードの操作もできますし、バッテリー残量はどうなっているかなどなど、電動アシスト自転車は通常の自転車にはないメカメカしいところがあります。ナビ、サイコンと組み合わせるとよりガジェット好きな男性も楽しめる要素満載となります。自転車健康法挫折組の皆さんも、電動アシスト自転車で自転車再デビューしてみるのも良いのではないでしょうか。
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