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携帯型ソーラーパネルGOAL ZEROで太陽がある限り往ってみよう!散歩するガジェット(2/2 ページ)

ポータブルタイプのソーラーバッテリーとバッテリーパックキットパッケージ、Guide 10 Plus Adventure Kitを自転車での移動中とベランダ固定で使用。スマートフォンにどれだけ充電できるかテストしてみました。

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冬晴れの日に自転車で充電

 日本正規代理店アスクのホームーページに詳細なリポートがアップされていることもあり、細やかな検証はそちらにおまかせして、今回も「散歩するガジェット」っぽくフィールドで実際に使用してみます。ということで、2月中旬の冬晴れの日、Guide 10 Plus Adventure Kitをバックパックに固定して背負いクロスバイクで2時間走行し、単3形エネループに充電してみました。時間帯は午後2時ぐらいからの2時間です。

 走ったコースは、何回か「散歩するガジェット」でも登場している、埼玉県の綾瀬川沿いです。ビビチャージ・Wでは河口に向けて走りましたが、今回は長距離を走る必要はないので、国道4号線から綾瀬川沿いに入って上流(北)に向けて走り、60分で折り返して国道4号まで戻るコースを選択しました。工場や民家が川の近くまであるため、日陰がまったくないという条件ではありませんでしたが、ビルなどの高層建築物はない地域で何十分も日陰が続くということもなかったので、ちょっとしたハイキングのような条件が作れたのではないかと思います。

 晴れとはいえ、夏場に比べて日差しが弱いですし、太陽をずっと背負うようなコース設定で走ったわけではありません。この条件で、約2時間から4時間が充電の目安だというNomad 7 ソーラーパネルがどこまで実用的なのか検証してみました(Nomad 3.5 ソーラーパネルの場合、約6から8時間が充電の目安)。Nomad 7 ソーラーパネルから直接スマートフォンなどに充電することも可能なのですが、その間、電話がかかってきたらどうするの? ということもありますし、太陽光による加熱もスマートフォンにとって良いことではないので、Guide 10 Plus バッテリーパックに充電しておき、そこから充電するという方法をとっています。

画像 Nomad 7 ソーラーパネルの四隅などには、フックなどが掛けられるループが用意されている。その部分とバックパックのハンドルやストラップにカラビナを掛けることで、固定は容易だった。重量はないのでカラビナは登山用のものでなく、100円ショップなどで販売されている強度の低いものを使用している

画像 単3形エネループは、スマートフォンの充電ができなくるまで使用したものを充電した。走行前に太陽に向け日なたに置いて、問題なく充電されていることを確認した

画像 充電したGuide 10 Plus バッテリーパックを付属USBケーブルで、スマートフォンGALAXY S SC-02Bに接続して充電した。Galaxy Sのバッテリーは、電池残量警告が出るまで減らした状況だった(左)。小さく分かりにくいかもしれないが、残量ゼロから1インジケーター(目盛り)分までしか充電できなかった

 結論として、移動しながらの充電はなかなかに難しいかなと思いました。荒野の一本道で太陽を背に移動する、あるいは海上、さもなくば砂漠ならば話は別ですが、こと日本に関しては移動中、ずっと日照がある状況を保つというのはどうにも困難ではないでしょうか。これは冬期で日差しが弱いからとかそういうことではなく、単純に日差しがちゃんとソーラーパネルに当たっている時間が短かったためでしょう。自動車で走行中、フロントウィンドウからずっと同じ角度で日照があったりすれば有効でしょうが、そうでもない限り、目的地に到着してから腰を据えて充電する使用方法が現実的だと思いました。

ベランダに固定して充電してみる

 「電源が取れない、徒歩や自転車での移動中に充電できればいいなあ」という目論見は外れてしまったのですが、例えばキャンプに行ってテントを張ってから日なたを見つけて使うとか、そういう使用方法もありなわけです。そこで、今度は筆者の自宅ベランダで充電テストしてみることにしました。今回は、正午から15時までの3時間充電しました。クロスバイクで移動時したいた際と比べ、ずっと日なたでなおかつ1時間充電時間も長いという条件ですので大いに期待したいところであります。

画像 筆者の自宅ベランダ(2階)のエアコン室外機の上で充電しているところ。影の濃さから、日照が良好だったのが分かる。180分監視していたのではないが、ほぼ日陰にはならなかったのではないかと思われる

画像 クロスバイク移動充電のときと同じく、電池残量警告が表示されたところから、GALAXY S SC-02Bに充電した(左)。電池残量インジケーターはすべてグリーンになり、ほぼフル充電することができた(右)

 以上のように、ずっと日照がある条件であれば、冬場でも筆者のスマートフォンを1回フル充電に近いまで充電することができることが分かりました。実は製品をテストして「使えませんでした」となったら困るなあ、とちょっと心配していたのですがこれなら十分実用的です。便利なアウトドア用のガジェットとしてだけではなく、災害にそなえる意味でも、ラジオや懐中電灯のように一家に一台あって良いかもしれません。

 GOAL ZEROのラインアップにはさらに大型パネルのBoulder 30 Solar Panelなどもあります。こちらは価格が今回紹介したポータブルタイプのようにリーズナブルではないので、個人購入は難しいかもしれません。でも、企業や地方自治体などで、防災用のガジェットとして用意されていれば災害時に活躍してくれるのではないかと思いました。

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