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理科の実験キットでレモンを電池にしてみた大人の理科

子どもの自由研究によし、大人が童心に帰って理科の実験を楽しむもよし。

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 子どものころ、夏休みになるといつも頭を悩ませたのが自由研究。夏休み開始までにはまだ1カ月ほどあるが、周りにお子さんのいる方、大人だけど今でも自由研究したいという方に、いくつか参考になる実験キットを紹介したい。1つ目は「レモン電池の研究」(学研:945円)だ。

 レモン電池の研究は、銅板、亜鉛板、鉄板、銅線、電気を通すと音楽が鳴るメロディーICがセットになっている。まずはメロディーICを電池につないで音が出るか確かめてみよう。「イッツ・ア・スモール・ワールド」が鳴り響き、こんな小さなパーツだけでメロディーが鳴ることにちょっと驚く。


説明書と金属板、銅線、メロディーICが入っている。紙コップとレモンは自分で用意

 次はメロディICのプラス極に銅板、マイナス極に亜鉛板をつなぎ、銅線を適当な長さにカットしてそれぞれの端を銅板と亜鉛板に巻きつける。あとは半分に切ったレモンを用意すれば、準備完了だ。銅板と亜鉛板のペアをそれぞれレモンに挿す。


金属板を銅線とメロディーICにつないで、レモンに差す(音を大きくするためメロディーICのスピーカー部分を紙コップに貼り付けている)

 鳴ると分かっていても、実際にメロディが聞こえてくると「おお」と声がもれる。電池につないだ時ほど鮮明な音ではないが、ちゃんとイッツ・ア・スモール・ワールドに聞こえる。筆者は学校の授業でこの実験をやったことがなかったので、ちょっと感動してしまった。

 組み合わせを変えて銅板と鉄板を使ってみると、音はかなり小さく、曲には聞こえなかった。鉄板と亜鉛版の組み合わせでは音がゆっくりで、メロディーのようには聞こえなかった。さらにプラスとマイナスを入れ替えると、音が鳴らなくなる。

 レモンが電池になる仕組みをごく簡単に説明すると、レモンに金属板を挿すと果汁に金属イオンが溶け出して、金属に電子が残る。その電子が導線を通って移動することで電気が流れる。詳しい解説はこちらのサイトで見られる。


実験に使ったレモンはおいしくいただいてはいけません

 レモン以外のいろんな果物や、果物以外の素材を使ってみたり、金属板を挿す場所を変えてみたり、複数のレモンをつないだりしてみると、いい自由研究になるのではないだろうか。童心に帰って理科の実験を楽しみたい人にもおすすめだ。

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