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テレビ屋の血が騒ぐ――フジテレビ、無料動画サービス「見参楽(みさんが!)」開始

フジテレビがインターネット用に制作したオリジナル動画を配信する「見参楽(みさんが!)」をスタート。視聴者参加を重視し、SNSとの連携も検討。

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 フジテレビは4月18日、オリジナル動画を無料配信するサービス「見参楽(みさんが!)」を開始する。


見参楽(みさんが!)

 コンセプトは「見て! 参加して!! 楽しめる!!!」。インターネット用に制作したオリジナル映像を広告付きで無料配信する。番組と視聴者のコミュニケーションを重視し、視聴者の意見や要望を番組に反映させるなど視聴者参加型の番組作りに力を入れるとしている。SNSとの連携やTwitterやFacebookの活用も検討しているという。

 開始当初は、俳優の大杉漣さんが、視聴者から送られてきた写真がどこで撮られたかを探し歩く「大杉漣の『漣☆写でGO!』」や、小見川千明さんなど若手女性声優が視聴者から寄せられた課題に挑む「Say You Love!」などレギュラー番組5本を用意。年内に20本程度まで増やす予定だ。番組はいずれも万人受けするものというよりはニッチ寄り。1億人をターゲットに小さなセグメントを重ねるという。

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クリエイティブ事業局長の大多亮氏

 クリエイティブ事業局長の大多亮氏は、「月9やゴールデンタイムのバラエティのような番組を出せば人が集まるとは思っていない。これを見たいというコアなファンのニーズにどれだけ応えられるかが、見参楽が成功するかどうかの鍵だと思っている」と語る。

 配信プラットフォームはPC、携帯電話(iモード)、iTunes。年内にiOSアプリやAndroidアプリもリリースする。

 フジテレビは2006年に無料ポッドキャスティング「フジポッド」を開始し、一昨年からは動画番組も配信している。動画番組の視聴が増え、スポンサーからの引き合いも増えてきたため、動画配信専門の新サービスとして見参楽を立ち上げた。自社サイトのネット広告売り上げが伸び悩んでいることも背景にあるという。大多氏は「動画というとテレビ屋の血が騒ぐ。これからの時代、動画で攻めていかなければお金にならないんじゃないかという話の中で、『見参楽』は誕生した」と語っている。


記者会見の司会はフジテレビアナウンサーの高木広子氏(左)、塚越孝氏が務めた。2人は「つか金フライデー DOUGA」に出演する

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