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有人潜水調査船「しんかい6500」、大震災の震源海域で海底に大きな亀裂を確認
「しんかい6500」が、東日本大震災の影響と思われる亀裂を太平洋沖の海底で発見。写真や動画を公開している。
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有人潜水調査船「しんかい6500」が、東北地方太平洋沖の深海に、東日本大震災の影響と思われる大きな亀裂を確認したと、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が発表した。
震源地である三陸海岸東方の日本海溝海域の水深約3200~5350メートルにおいて、海底の亀裂や段差が見られた。水深5000メートルを超えた海底では、幅、深さともに約1メートルの亀裂が見つかった。少なくとも約80メートル続いているという。水深3200メートルほどの海底では、1メートルを超える段差もあった。
また地震に伴い海底下からメタンなどが湧き出す湧水現象が起き、バクテリアが大量に繁殖しマット状になる「バクテリアマット」、海底変色、湧水域に特有のナギナタシロウリガイなども見られたという。
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この調査は、地震による深海生態系への影響、海水中の化学変化、海底の変動を調べるために、7月30日から8月14日にかけて行われた。同機構は「亀裂は広範囲にわたり潜航中にそのすべての姿を確認しきることはできなかった」とし、今後も調査を進めていく予定としている。
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