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EU、録音物の権利保護を50年から70年に延長

ポール・マッカートニーやクリフ・リチャードなどのアーティストが訴えていた、録音物の権利保護期間延長が決まった。

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 欧州連合(EU)理事会は9月12日に、音楽録音物に関する演奏者とレコード製作者の権利保護期間を現行の50年から70年に延長する新たなルールを可決した。

 「演奏家はたいてい若いころから活動しており、50年の保護では生涯にわたる保護を与えられないことが多い」と理事会は述べている。欧州では、作曲者の著作権保護は死後70年となっており、新ルールでそのギャップが縮まることになる。

 このルールは初め2008年に提案され、保護期間を95年に延長するよう求めていたが、結局70年に短縮された。ポール・マッカートニーやクリフ・リチャードなどのアーティストが延長を強く訴えていた。今回の延長がなければ、例えば1962年にメジャーデビューしたビートルズの場合、同年の楽曲が2012年に著作権切れになる。

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新ルール決定を「敗北」と批判する海賊党の欧州議会議員

 IFPI(国際レコード産業連盟)は「3万8000人のアーティストが延長を求めていた。彼らの声が聞き入れられた」と新ルールを歓迎しているが、スウェーデンの海賊党の欧州議会議員クリスチャン・エングストローム氏は「EUの理事会と委員会は著作権者のロビー活動の思うままになっており、どんなに社会に有害なことでもロビイストの頼みを何でも聞くだろう」と批判している。

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