ジョブズ氏の妹が追悼文 最期の言葉語る
ジョブズ氏の妹で作家のモナ・シンプソンさんがNew York Timesに追悼文を寄稿。同氏との思い出を語っている。
10月5日に亡くなったApple創設者スティーブ・ジョブズ氏の妹で作家のモナ・シンプソンさんが10月30日、New York Timesに「スティーブ・ジョブズへの妹の追悼」を寄稿した。
ジョブズ氏は生まれてすぐに養子に出されたため、シンプソンさんが同氏に初めて会ったのは1985年、25歳のときだった。初めて会ったジョブズ氏は「ジーンズをはいた同年代の男性で、アラブ人またはユダヤ人風に見え、(俳優の)オマル・シャリーフよりハンサムだった」とシンプソンさん。同氏はコンピュータ関係の仕事をしていると言い、とんでもなく美しいものを作ろうとしていると話した。
シンプソンさんは、ジョブズ氏が最も重んじていたのは目新しさではなく、美しさだったこと、トレンドやギミックは好まなかったこと、イノベーターにしては非常に忠実で、気に入ったシャツがあれば10着でも100着でも注文したことを語っている。また、若くして成功した同氏は、その成功が自身を孤立させていると感じていた。同氏の選択の多くは、自身を取り巻く壁をなくすためのものだったという。百万長者でありながら、同氏はいつもジーンズ姿で空港に妹を迎えに来た。「スティーブは謙虚だった。学び続けることが好きだった」
病気になってからも、ジョブズ氏は具合のいいときにはプロジェクトを始め、Appleのスタッフからプロジェクトを完成させるという約束を引き出していた。船を作って家族で旅をする計画も立てていた。その計画はかなわず、ジョブズ氏は5日、彼女や妻のローリーンさんに看取られて亡くなった。最期の言葉は「OH WOW. OH WOW. OH WOW」だった。
関連キーワード
スティーブ・ジョブズ | 追悼 | Apple | 訃報 | New York Times
関連記事
ジョブズ氏やポケモンを彫り込んだ秀逸なかぼちゃランタンたち
ハロウィンの定番のかぼちゃランタン。ゲームやスター・ウォーズのキャラ、故ジョブズ氏などを彫り込んだ職人芸の逸品をご紹介。Appleストア外壁に、付箋紙4001枚で描いた故ジョブズ氏の肖像画
故スティーブ・ジョブズ氏をしのんで、独ミュンヘンのAppleストアには付箋紙を使った肖像画が描かれました。まさに「リンゴの魔術師」 リンゴの皮を切り抜いて作ったジョブズや踊るタマがすごい
リンゴの皮を切り抜いて模様を描いた作品の数々がpixivに投稿されています。リンゴの表面にスティーブ・ジョブズ氏の顔が浮かび上がったり、サザエさんのタマが踊っていたり。これはすごい!「故スティーブ・ジョブズ氏の伝記、Sony Picturesが映画化権獲得」の報道
Sony Picturesが、スティーブ・ジョブズ氏の公認伝記を映画化する権利を獲得したという。「t_hero.png」――ジョブズ氏の画像ファイル名の謎で盛り上がるネットユーザーたち
「t_hero.png」――Apple.comのトップページに掲載されたスティーブ・ジョブズ氏の画像ファイル名は何を意味するのだろう。「t」は「the」「to」「think」? それとも……。スティーブ・ジョブズ氏、死去 ネットに追悼の声
Appleの創設者で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。ネットには驚きと悲しみの声があふれ、ビル・ゲイツ氏らもコメントしている。ジョブズ追悼メニュー「刺身そば」あります 日本橋の立ち食いそば屋で
日本橋駅近くの立ち食いそば屋がスティーブ・ジョブズ氏を偲び、ジョブズ氏がお気に入りだったという「刺身そば」を期間限定で提供している。「地球が少し退屈になった」 ミサワ風ジョブズ追悼イラストがTwitterで人気
ミサワ風ジョブズ追悼イラストがTwitterで人気。「地球が少し退屈になった」というせりふもなかなかにくいっ。ジョブズ氏、Mac OSのライセンス供与考えていた――元Compaq幹部語る
Compaqの元会長ベン・ローゼン氏が故スティーブ・ジョブズ氏との思い出を振り返り、ジョブズ氏がMac OSのライセンス供与を持ちかけたことを明らかにした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.