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鳥のさえずりは著作権で保護された音楽? YouTubeのシステムが誤認識せかにゅ

「音楽を使っていない動画なのに、楽曲の著作権を侵害しているとYouTubeから通知された」というユーザーの報告が話題に。YouTubeのシステムが鳥の声を誤認識したようだ。

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 鳥のさえずりが入った動画をYouTubeに投稿したところ、音楽の著作権を侵害しているとして扱われた――こんなユーザーの報告が話題になった。

 YouTubeユーザーのeeploxさんは2月25日のユーザーフォーラムへの投稿で、屋外を歩いている動画をYouTubeに投稿したところ、Rumblefishという企業が保有している楽曲の著作権を侵害していると指摘を受けたと述べている。動画では音楽は使われておらず、鳥のさえずりが聞こえる程度。YouTubeの著作権保護システム「コンテンツID」が、これを音楽と誤認してしまったようだ。


eeploxさんの投稿

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 コンテンツIDは権利者から提出された楽曲などのデータをもとに、投稿された動画が著作権を侵害しているかどうかを判断するシステム。侵害と判断した動画は、権利者の意向によってブロックしたり、広告を挿入して収益を権利者に配分したりする。eeploxさんの動画には、Rumblefishの収益化のため広告が挿入された。このシステムは人間によるチェックではなく自動化されているため、誤認もあると指摘されている。

 eeploxさんはこの判断に異議を申し立てた。「謎の組織が私のコンテンツに権利を申し立て、広告を表示して利益を得ている。冒とくされた気分だ」。異議申し立ては一度は退けられたが、彼がコミュニティーサイトのSlashdotにこの件を投稿したことで話題になり、多数の人がRumblefishにメールを送ったという。

 彼はその後、Rumblefishから謝罪があり、動画から広告が外されたと動画の説明欄で報告した。彼は、誤認識であったにもかかわらず「Rumblefishはしばらくの間、私の動画からもうけを得ていた」と批判。「Rumblefishのような知財管理企業は(誤認の起き得る)YouTubeのシステムをこのような形で利用してきた。今回は初めて、世間からの非難の声が大きくなったために行いを正すしかなくなった」。この件が知れ渡れば、Googleはシステムを変えざるを得なくなるだろうとも述べている。

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