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「なまりぶしがあれば生きていける」――ネコにインタビューしたっていいじゃない

ネコにインタビューしてはいけないなどと誰が決めたのか。ここでしか読めない「現役」ネコインタビューをどうぞ。

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 ネコは犬と違って感情が分かりにくい。犬ならうれしい時は尻尾をブンブン振って飛び跳ねるが、ネコにはそういう分かりやすいサインがない。日ごろ一緒に暮らしていても、何を考えているのかイマイチ理解できない。

 しかし本当にそうだろうか。我々はネコの声にちゃんと耳を傾けていたのか? もしかして、ちゃんと対話をしようともせずに「ネコは言葉が通じない生き物」と決めつけてはいなかっただろうか。

 そうだ、だったら一度、ちゃんと聞いてみればいい。僕はさっそく新幹線に飛び乗り、実家のネコにマイクを向けた。

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うちの実家で飼っている、サビトラのポッポ(メス/15歳くらい)

捨てネコだった時のことは思い出したくない

―― さっそくですが、まずは自己紹介からお願いします。

ポッポさん(以下、敬称略) ウニャン。

―― ほうほう。ポッポさんは今年でおいくつになったんですか?

ポッポ ……(眼を細めて横を向いている)。

―― ……。

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ポッポ クァ……。

―― (あくびしてる……)

関係ないけど、うちの猫のあくびは臭い

―― そ、そういえば、ポッポさんは捨てネコだったんですよね。

ポッポ ニャー。

―― (あ、反応があった)。やっぱり当時のことは辛い思い出ですか?

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ポッポ ニャー。

―― そう、確か隣の空き地でそんな鳴き声がして……。

ポッポ ニャー。

―― 僕が声のする方へ行くと……

ポッポ ニャー。

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―― 小さな子ネコが……あっ! ど、どちらへ、ポッポさん!?

ポッポ ニャン。

台所へ行ってしまったポッポさん

なまりぶしがあれば生きていける

―― なるほど、まさかおなかが減っていたとは……(やけによく鳴くと思った)。

ポッポ ニャン。

―― 好きな猫缶などはありますか?

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ポッポ にゃー。

―― なるほど、猫缶よりなまりぶしの方が好きだと。

ポッポ ニャッ! ウニャッ!

―― わ、分かりましたから! 落ち着いて!

なまりぶしをあげたらモリモリ食べていた

(食後、元の場所へ戻って)

―― 本当になまりぶしがお好きなんですね。

ポッポ ゴロゴロ(のどを鳴らしている))。

―― 2011年はいろんなことがありましたが、ネコ業界の動向はいかがでしたか……あっ、ちょっと、やめてください!

ポッポ ゴロゴロ(カメラに鼻を近づけてくる)。

―― ポッポさん! レンズに鼻水が!

ポッポ (さらに近づける)

―― さ、さっきまでおとなしかったのに!

やめてと言ってもやめてくれないのがネコです

近所の野良ネコが怖い

(ようやく落ち着いたのでインタビュー再開)

―― き、気を取り直して、昼間は家にいないことが多いですが、いつもどちらにいらっしゃるんですか?

ポッポ ……(毛繕いを初めてしまった)。

―― あくまで秘密ということですか……。最近気になることは?

ポッポ にゃー。

―― なるほど、近所の野良ネコが怖いと……。

ポッポ ニャン。

新聞紙の上に乗るのがお気に入り

―― 昨年はポッポさんにとってどんな年でしたか?

ポッポ ……(また毛繕いを再開)。

―― ポッポさん?

ポッポ ……(あくび)。

―― ちょっと眠そうですね……あ。

(のそのそと立ち上がると、コタツ布団の上で丸くなってしまった)

―― 寝ちゃった……。

「ポッポが寝るからいつまでもコタツがしまえないんだよ」(父親談)

まあ、こんなもんだよね

 結局、ポッポさんはその後スヤスヤと眠ってしまい、インタビューはここで中断せざるを得なくなってしまった。まあ、ネコと人間のコミュニケーションなんて大体こんなもんです。

 ちなみに、隣の空き地に捨てられていたポッポさんを拾ってあげたのは誰あろう僕なのだが、当人(当ネコ?)が恩義を感じてくれているかどうかは謎である。一応、僕が帰るとのそのそ姿を現すあたり、憎からず思ってくれているのだと信じたいが……。

ドヤ顔ではなく、眠くて眼を細めているだけ
※これは4月1日のエイプリルフールに乗っかって作った特設ページです。

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